人と自然との関わりをテーマに“森気楼の森”を舞台に展開するファンタスティックミステリー。山を愛し森を愛し木を愛して高原の森に住む著者が、人間社会の身勝手さから里山の自然を破壊した歴史を告発。
1年に「508日」働き、睡眠は5時間40分。二宮尊徳を尊敬し、農業の本分を完うして、国に尽くす。明治・大正・昭和を、「時間」と競争しながら生き抜き、その毎日を記録しつづけた、ひとりの日本人の生き方。
あの悲しい思いはもう誰にもさせたくない。NHKが被災現場で記録した170人の言葉。放送文化基金賞第39回受賞。
事実史と記憶史の統合。貨幣や懐中時計から、エフェメラ・古文書、そして記念碑まで、植民地期・革命期の歴史や英雄像を紡ぐモノ史料と、歴史研究に新しい知見をもたらすデジタル史料。アトランティック・ヒストリーの視点も踏まえつつ、両者を駆使した画期的なアプローチにより近世アメリカ像を再構築する。
座敷牢暮らしももうすぐ三年になろうかという、本所の無頼旗本・勝小吉。最近は悪友の早川又四郎にすら愛想を尽かされている。のちに勝海舟となる息子の麟太郎の笑顔に時には反省もするが、ぶっかけ飯しか食わない男や切腹する犬などの怪事件を聞くや、事件解決の手柄を独り占めしようと…抜群の推理力と笑えるほどの駄目さ加減が心をほぐす痛快時代推理小説。
今やらないでいつやるんだ。純でタフなハートで世界の国境を痛快に走破する。いろいろな難関、人々との出会いはさわやかで、微笑ましく、巻き起こす旋風は限りなく熱い。混沌とした今の世界をたくましく生きるライフ・スタイルがここにある。
楽しい思い出と苦い経験が未だ見ぬ山への思いとなる。「六甲山」のふもと神戸で育った少年は、大学時代に登った九州「高千穂峰」の雄大な景色に魅了された。あれから50年。300の山の頂を目指し、一山一山をコツコツと登り続けた男の足跡。
人間の知性の可能性を信じ、同時代の最前線の知見を検証、探究して自らの見解を陶冶しつづけたライプニッツ(1646-1716)。ロックの代弁者フィラレートに対するライプニッツの代弁者テオフィルの反論は、認識論的確証をめぐって、いよいよ佳境に入る。
電子カルテでも!紙カルテでも!在宅生活と治療の両面を支援する地域へのケア連携強化の実践と記録。症状・場面別にわかる!看護介入すべき内容と押さえたい情報。
コロナ危機によって明らかになった社会保障の制度的脆弱さ、政府の新型コロナへの危機対応とその限界を読み解き、財源問題も含め、コロナ後の社会保障の政策課題と社会保障充実の道筋を示す。
存在の最深の地層には意識下のマグマがあり、このマグマこそが想像力の源として個人や社会の創造的な働きを促すとして独自の哲学を展開する。西欧哲学の批判的検討と政治思想・精神分析の実践的探究をもとに自律社会へのみちをさぐる。
衝撃の三島事件から40年ー「憂国忌」を主催する三島由紀夫研究会が、事件への軌跡とそれ以後を多数の証言で初めて明かす。