あの日、長崎の街に何が起きたのか。残された傷跡を訪ね、戦争を追体験する。
オウムは擬装集団化したのか。アレフと改称したオウム真理教。2000年1月28日公安庁の請求通り3年間の観察処分が決定した。違憲の疑いもある新法だが、その実効はいかに。内部崩壊も取沙汰される教団の事件の全容。
元兵士たちが経験した絶望的な戦場、今も残る悲しみや悔恨。忘れてはならない戦争の真実の姿。2007年8月の放送開始以来、全国の視聴者から反響を呼んでいるNHK『証言記録 兵士たちの戦争』待望の出版化。
薬害ヤコブ病東京訴訟原告団、同弁護団、東京支える会の三者は、このたたかいを後世に語り継ごうと決意しました。市井の人たちが突然薬害に侵され、やがて裁判に立ち上がり、そのたたかいを通じていかに社会の不正義を知ることになるか、そして、国や企業とたたかうことなど思いも及ばなかった人たちの苦難と勝利の道程について、ドキュメント・タッチで記録した本。
詩を見た時、かつて文豪が残した詩にメロディを付けたのかと思ったが、自身によるものと知り驚く。さらに、性を超越したような不思議なヴォーカルに再び驚いた。聴くたびにその独特さに惹かれ、身体と聴覚が分離し浮遊していく感覚さえする。声同様に、静と動を変幻に行き交うピアノも心の奥までしみわたる。
「ゼロで構える」「統一体で打て」「身体の中を回転させる」「直線運動で振れ」「打つときにスイッチを切り換えない」「左手の小指をキュッと握れ」など…カージナルスの田口や広島の緒方、たくさんの高校球児に実地指導して驚くべき成果を上げている宇城師のきわめて実戦的なアドヴァイス。日本的身体論の精髄でもある。
満洲事変の翌年、日本を取材するために来日した「ル・プチ・パリジヤン」紙の特派員アンドレ・ヴィオリスは、当時、若手将校から崇拝の的になっていた荒木貞夫(陸相)のほか、平沼騏一郎、安部磯雄らとも対面し、そのやりとりを含む日本人の肉声を記録したルポを1933年に刊行した。本書はその全訳に詳細な注を付した一冊である。五・一五事件による政党政治の終焉を目の当たりにしたフランス人は、岐路に立つ日本社会をどのように捉えたのか。風雲急を告げる時代の空気を今日に伝える貴重な記録である。
ガダルカナル島争奪をめぐるソロモンの碧空の下、米軍から“ライター”と呼ばれた一式陸攻を駆って、弾丸雨飛の只中に身を投じた海軍中攻隊の苛烈な日々。夜間ガ島爆撃、豪州偵察、そして敵空母への超低空雷撃ーまさに“炎の翼”となるも、乗員一丸となって任務遂行にかけた爆撃機魂を描いた感動の空戦記録。
敵となった隣人を助けようと奔走する人々-忘れてはならない日系人史の大切な一コマ。カリフォルニア在住の日系人牧師による、戦中戦後の日系人と日本に多くの愛を与えてくれた「フレンズ」たちの記録。
一人でミャンマーの紛争地へ乗り込み、少数民族のゲリラ達と酒を酌み交わし、全土停戦へ導いた。その功績により、旧日本兵の遺骨の在処を知らされる。彼の地には今尚、四万五千柱の英霊が祖国・日本への帰還を待っていたのだ。しかし遅々として動かない日本政府。その時、ゼロファイターと呼ばれる男が最後に下した決断とは?