組織は、外部を意識して効率性よりも公正性に傾き、負の連鎖に陥る。そのプロセスを探る。
認識の目的は真理ではなかった!?認識論的多元主義を標榜し、分析哲学そのものの転換を決定づけた名著。
朝鮮学校への補助金打ち切りと無償化適用除外の違法を争った裁判の記録。大阪朝鮮学園裁判弁護団による裁判の記録と評価。社会学・歴史学などを専門とする研究者の裁判闘争への評価。裁判闘争に取り組んだ人々の手記。(朝鮮学校の元生徒、教職員、保護者、日本人や韓国の支援者など)
組織的にいかに状況を適切に認識するか、いかに新たな知を創造するか。現代の組織にとり、最重要の課題に取り組んできた組織認識論。本書では、組織認識および組織知に関する代表的諸理論の紹介、ケース・スタディ等、それらの実践的応用展開例、さらには最新の研究動向まで、欧米を中心に活発な議論が展開されてきた組織認識論の全貌が明らかにされる。本書は、文眞堂刊行『組織認識論の世界』1巻〜3巻を合本とし、改題・再構成したものです。
本書は、従来からの合理的な組織論とされる理論群に対して、非合理を重視する考え方や概念をまとめることで、非合理組織論の通底を問い、深化を図る。
草の根保守主義の底から民主主義を創り出す運動はいかに出発し、発展したか。戦後思想史・文化史に特筆される民衆の営みを実証的に解明。生活記録運動研究の画期的著作。
直江が高耶に『事実』を告げる時が来た。ごまかそうとして黙っていたわけではない。これから明かそうとすることが、高耶からどれほどのものを奪うかと思うと、言いだせなかったのだ。「あなたに、魂の終わりが近づいています」容赦ないほどに、冷酷なほどに、直江は事実を語り続ける。間近に迫る魂核爆発死を告げられ、高耶は最後の決断を迫られるが…。
スランプに陥ったミステリー作家の吉田は、執筆環境を変えようと、東京郊外の古い洋館を購入した。その屋敷には、終戦直後占領軍の高級将校が出入りしており、売り主の母は吉田茂がマッカーサーの下に送り込んだ、女スパイだったという噂があった。興味を持った吉田が国会図書館で文献にあたる日々を送っていたとき、十津川警部と亀井刑事の来訪を受ける。屋敷を仲介した不動産会社の社員が、何者かに殺害されたというのだが…。
昔のしきたりを大切にし、一生を和服姿で押し通した明治生まれの女性。そこには明治・大正・昭和を凛々しく生き抜き、水産・倉庫・運輸の分野で活躍した企業家の、試練に満ちた歴史があった。「これは世の中に必要な仕事だからどうしてもやらなければ」の一念で、50年前に国産初の冷凍車と、全国定温輸送網を作り、台所への生鮮食品輸送の大改革を成し遂げた福岡運輸の女性創業者・富永シヅの物語。