「歴史総合」「日本史探究」、歴史教育から歴史学、歴史認識論への提言。
大学在学中、陸軍に志願した火野。だが「コミニスト」として要注意人物に。除隊後、小説を棄て沖仲仕労働組合結成に進んでいく彼を待ち受けたものはー。あの長編の戦争小説を描いた、著者の生き方の原点とは?
16歳の時に、恋人にレイプされたソルディス。留学生だった彼トムはその後、母国オーストラリアへ帰り、二度と会うことはないと思われた。やがて自らの経験を語りレイプ被害者の支援活動を始めた彼女は、自分を犯した男へ1通のメールを送る。8年間で交わされたメールは300通。トムもまた自ら犯した行為に苦しんでいた。そして、ついに2人は再会を決意する。アイスランドとオーストラリア、2つの国の中間地点である、南アフリカの地でー過去と決別するために約束した9日間だけの再会ーデートレイプの被害者と加害者が共著で綴る、衝撃のノンフィクション。
3.11の東日本大震災で、地震、津波に加えて原発事故に襲われた南相馬。放射能の恐怖のなか、「安全」と「危険」の境界線で生命を救い、地域医療を守るために闘った医師と病院の苦闘と軌跡。
外交文書はいかに記録・保存・公開されてきたのかー公文書をめぐる外務省の150年。明治から現在まで、外交文書の記録・保存と公開の制度を通史的に分析し、公文書のあり方を問い未来を展望する。
イチロー選手の活躍は、バット職人の究極の技にささえられていた。松井秀喜選手、新井貴浩選手、宮本慎也選手、田口壮選手ら、スーパースターたちの用具をつくりつづける職人の技。一流選手と一流職人たちの、あくなき挑戦がここに。
なにをはこぶ?どこへはこぶ?
エトロフの地に江戸幕府の役人として初めて“大日本惠登呂府”の木標を立てた近藤重蔵は、勘定職への昇進を果たし、再び蝦夷地巡見の命を受ける。渡海の地獄の瀬戸で高田屋嘉兵衛の助力を得るも、遙か北の海では薩摩藩が暗躍し、宿命の敵である女賊りよが待ち受けていた。命をかけた極限の闘いが幕を開ける。
世界の航空史に残る名機・零戦の主任設計者が、当時の記録を元にアイデアから完成までの過程を克明に綴った貴重な技術開発成功の記録。それは先見力と創意、そして不断の努力が見事に結晶したものであった。「われわれ技術に生きる者は、根拠のない憶測や軽い気持ちの批判に一喜一憂すべきではない。長期的な進歩の波こそ見誤ってはならぬ」日本の卓越した技術の伝統と技術者魂を見直すことが問われる今こそ、必読の一冊。
基本から、奥居合・組太刀まで、原点・土佐居合の貴重な入門書。