玉砕の精神と思想に、一貫して存在し、証されたものは、友軍に生地をあたえる人々の最後の生き様、死に様であるー昭和十九年六月、北ビルマの山岳戦場でラモウ守備隊千三百名は、十二の陣地に拠って、完璧なる持久防御を展開した。全滅しないかぎり、敵に地歩を許さない信念に貫かれた日本将兵の壮絶な戦い。
本書は共著者二人の間の共同討議により、内容・用語法・記号法に関しある程度の統一も試みられているが、各自の責任の下での分担執筆による互いに独立な論文として構成されている。
「舞台とは、一回性の生をいきる演技によって支えられたものである」-かつて早稲田小劇場を根城に、強靭な方法論を武器に“表現するとは何か”を舞台において問い続けてきた鈴木忠志の待望の論集。
嘉元元年正月から2年12月にかけての史料を収録。
太平洋戦争の転回点となった日米の死闘を、米軍が記録した写真で再現したのが本書である。
軍事基地がもたらす命の軽視に抗う思いから、キリスト者が立ち上がり、ゲート前で非暴力の基であるゴスペルの歌をもって始まった。沖縄に呼応して全国各地に広がりを見せている6年の歩みを綴る。ブログや集会記録、参加者の声も合わせ、基地のない平和な世界を祈り求める。
日露戦争従軍中、マタギの兵士・権左は上官を庇い瀕死の重傷を負ってしまう。もはやこれまでと悟った権左が目を覚ますと、そこは魔獣たちの棲息する異世界だった。そんな異郷の地で、権左はリュチカという狼の耳と尻尾を持つ少女を助け、彼女の家で世話になる。その矢先、人を喰らう怪物熊が近隣の村を襲ったとの報せが届くのだが…。新感覚異世界狩猟ファンタジー堂々開幕ッ!!
「うまい棒」はもちろん、国民的ロングセラーの駄菓子として知られる「植田のあんこ玉」「花丸本舗のミルクせんべい」の工場や下町の駄菓子屋さんへの潜入取材を敢行、その人気の秘密にも迫ります。
ロシア人は言うーモスクワは真のロシアではない。その言葉通り、ベテラン女性ジャーナリストがあえて地方都市を20年間定点観測。一般住民はもちろん、ムスリム、LGBT、兵士、人権活動家他にも取材、ロシアの「今」を普通の人々の暮らしから描く。核施設爆発事故が起きた「閉鎖都市」の実態も報告。“地方”から見るロシアの本当の姿。
看護過程と実習記録が本当によくわかる!よく使う看護理論・アセスメントの枠組みを網羅!Q&Aで基本を理解し、主要な理論・枠組みごとの特徴をふまえ、事例をもとに看護過程の展開と記録の書き方を徹底ガイド。臨床判断についても解説。
殺した「敵」(26人)よりも、粛清した「味方」(40人)の方が圧倒的に多い!芹沢鴨、山南敬助、伊東甲子太郎ら“粛清された敗者”の視点から組織を描く、まったく新しい新選組論。
誰もが通る老いの道。自然の教えに逆らわず、無理せず楽せず淡々とこころ豊かに歩みたい。知っておきたい老いの道しるべ。
東京への空襲の全貌を明らかにする決定版写真集。初公開となる写真も含め、1400枚超をはじめて集成。詳細な解説と、「全空襲写真リスト」「本土空襲地域別死者数一覧」など豊富な関連資料を付す。
ノンキャリアながらも、60年・70年安保闘争や東大安田講堂事件の警備責任者として手腕を発揮した津田武徳が記す「昭和」の舞台裏。