上妻世海による2016年から現在までの論考集。書き下ろしのほか、書籍、雑誌、Webメディアなどで発表したテキスト全13本を所収。
日中国交回復三〇年を経て、当時の田中首相・大平外相が北京を訪問し、周恩来総理らと会談した日中国交回復交渉、和製キッシンジャーと称された竹入公明党委員長と周恩来との秘密会談の記録が公開された。日本政府、外務省が台湾との関係をどのように扱ったかを示す会談記録・文書も入手することができた。六年後の日中平和友好条約締結交渉に関する日中事務次官レベルの会談と外相会談も公開された。解題と注釈を加えてそれらの文書を再現し(記録編)、会談の関係者の寄稿・インタビューによる証言を集め(証言編)、日中国交回復から平和有効条約締結にいたる外交交渉過程とその歴史的意味を、専門研究者の立場から考察する(考証編)。新たな日中関係の一歩を踏み出すために心血を注いだ先人たちの決意と気迫に思いを致し、過去の不正常な状態を克服して未来に立ち向かうために再検証すべき課題が、ここに凝縮されている。
アメリカ人親子が67日間の冒険旅行で出会った、ニッポンの自然・歴史・もてなしの心ー知床、白神山地、白川郷、京都、しまなみ海道、ヒロシマ、嚴島神社…インテル社で働くアメリカ人の父が、8歳の息子と日本最北端の宗谷岬から九州の佐多岬まで、日本アルプスを越え各地の世界遺産をめぐりながら真夏の日本列島を自転車で走り抜く。痛快な冒険旅行記。
核時代の原点からの報告。新たな観光事業の立ち上げや市民球場・球団設立といった広島の「復興」を描く一方、被爆者の生活苦、外国人をめぐる政策や孤児の問題、原水禁運動における政治的対立などにもフォーカスし、原爆の遺した深い爪痕を「歴史の場」から伝える書簡集の後編。
非ユダヤ系ドイツ人の抵抗の日記。
アフリカ東部に位置するスーダンは、アラブとアフリカ文化が交わり、多様な民族が混在してきた。それゆえに、アフリカ最長といわれた南北紛争をはじめ、長期にわたる幾多の内戦が繰り広げられてきた。2000年代に入って実現した南北紛争の終結を受け、JICAは、スーダンへの復興支援に動きはじめる。「すべての人が平和を実感するのに、われわれは何ができるのか?」荒廃した紛争地域の再建に一人の駐在員が降り立つ。
平成元年〜平成十年、天皇皇后両陛下珠玉のお言葉集。
20世紀の思想がそれまでに比べて複雑なのは、コンピュータや遺伝子操作などの科学技術が飛躍的に発展した結果、そもそも人間とは何か、知性とは何か、存在とは何か…といった問いが複雑化し、本質的に深まった点にある。もはや「科学を視野に入れない哲学」も、「哲学を視野に入れない科学」も成立しない時代を迎えた今、改めて世紀を代表する知の巨人たちが繰り広げた原点の論争を振り返る。この「知」の戦いの記録は、現代思想を理解するために必須のものである。コーヒーをこよなく愛する「教授」と明晰な「助手」が織り成す時にユーモラスで知的な対話、世紀を渉猟する全30話を収録する。
よくあるシチュエーションごとに、そのまま使える文例を豊富に掲載!食事・入浴・排泄・生活援助・事故・ヒヤリハットなど、あらゆる場面に対応!テーマごとに短い文例集&表現集付き!