七代目小川治兵衛ー屋号「植治」(1860-1933)。平安神宮神苑、無鄰菴、円山公園を手がけるなど、近代日本庭園を先駆し、自然の景観と躍動的な水の流れを組みこんだ作庭で名高い植治。いまにつづく、その時代と生涯を丹念に描く、長編小説1700枚。
974年に初演され、社会現象を巻き起こした舞台『ベルサイユのばら』。革命に揺れ動く18世紀のフランスを舞台に、熱く生き、哀しく散った二組の恋人たち。オスカルとアンドレ、フェルゼンとマリー・アントワネットが繰り広げる舞台は、多くの人々に愛されてきました。99周年には「オスカルとアンドレ編」「フェルゼン編」を上演し、99周年の宝塚歌劇を鮮やかに彩ると共に、観客動員数が450万人を越えるなど、その歴史に新たな1ページを付け加えました。それに続き、100周年を迎える今回は、「オスカル編」を上演。また違った角度から描き出す「ベルサイユのばら」の世界をお楽しみ頂きます!
老朽化団地の問題に悩む人々には、ライネフェルデの視察を薦める。減築や撤去ばかりが有効だったわけではない。ライネフェルデは“成長なき時代のまちづくり”のポジティブ・メッセージである。住宅地の拡張、人口の増加、商工業の成長がなくても都市は立派に発展するのだ。“縮退はチャンス”なのだが、それは慰めではない。この機会を捉え、毅然とした行動によって運命的な“まちの縮退”をポジティブなものに転換できる。本書は、この“団地再生・まちづくりの一大実験”について、その実験の位置づけを明らかにし、成功の要件を詳細に記録し、成果の一般化について検討している。
皇居の盆栽仕立て場、大道庭園。国賓をもてなす五葉松、樹齢600年におよぶ真柏…宮内庁の協力のもと約3年にわたって撮影した貴重な盆栽の四季折々の姿。
宰相がそこで日本の進路を決断した邸宅、文豪が選んだ終の栖、名優が自ら設計した部屋、学者が静かな思索にふけった空間、経済人が日々の「私」を託した住まい。人それぞれの温もりを伝える家。
巨匠ビリー・ワイルダー監督がジョーン・フォンテーン、ビング・クロスビー主演で撮り上げたミュージカル喜劇。米国人セールスマンが、オーストリア皇帝に蓄音機を売りつけようとする騒動記を賑やかに描く。
最高の音で楽しむために!
グールドがご執心だった作曲家の1人にシェーンベルクがいる。解釈は調性の破壊者や20世紀音楽の創始者としてではなく、逆にロマン主義から連なる潮流の末裔としての捉え方。歌曲集だが、歌の存在感を超えてピアノが巨大な主張をするのは仕方あるまい。
本書は、英国環境省が、ハウスアダプテーションにかかわる補助制度の充実を図る中で、実務者向けの手引書。実在する多様な年代、障害、家族構成、住まいに居住する22名のハウスアダプテーションのケーススタディが、多くの問題点も含めて極めて詳細に論じられている。
本書は、10年以上にわたって行われている「精神分析的精神療法セミナー」の実践記録を基に、類書にない新しい効果的演習方法を公開するものである。転移・逆転移、抵抗、解釈、ワークスルー、抑圧、治療構造等、各章はいずれも優れて臨床的なテーマを取り上げている。スーパーヴィジョンによる症例の徹底検討とそこから浮き彫りにされる基本的精神分析概念の学習討論を通して、読者は臨床実践の中で本当に患者のためになる技法と理論を身につけることができるであろう。