宝塚歌劇団星組の男役トップを続けた安蘭けいの、96年から2008年に至るタイトル・ナンバーの集大成。早くから注目された歌唱力と演技力の発露でもあり、小柄ながらも男性的な雰囲気が魅力だった彼女の情熱的な歌唱の多くの部分を感じ取れる見事なアルバム。
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日本の話芸を牽引してきた古典落語に焦点を当て、その至芸の数々を放送した落語番組『平成名人10人衆』から、古今亭圓菊を紹介した回をパッケージ。独特の節まわしで多くの落語ファンを魅了した圓菊による二席を収録する。
複雑な企業活動を理解するために会計的アプローチで具体的に見る。財務会計・管理会計・会計監査を連携させながら、会社法・金融商品取引法・税法にも言及。
奉行といえば大岡越前の独り占めだが、子供の奉行所ゴッコをきっかけとする佐々木信濃ものの「佐々木政談」(75年録音)。金馬が得意とした「池田大助」の元の噺でもある。「三軒長屋」(76年録音)は演者ばかりか聴き手の“教養”が問われる噺である。
お馴染み、六代目三遊亭圓生の軽妙な語り口を堪能出来るこのシリーズ。37作目となる本盤には、75年に録音した「一人酒盛」。74年に録音した「百年目」の2つの落語を収録。江戸時代から続く落語の王道とも言うべき噺を、圓生の語りを通し味わおう。
人間がお狐様になりすまし、人を騙す「紋三郎稲荷」。侍と船頭の演じ分けが小気味よい、欲深かな船頭の夢物語を枯れた口調で語る「夢金」。大ホラ吹きの「彌次郎」は勢いというかテンポが勝負の噺で、四季がゴチャ混ぜの庭の描写など豪華絢爛である。
圓朝の名作といわれる『牡丹灯籠』を圓生が再構成し、生真面目にテキストのようにじっくりと語っている。何とも粋な「梅にも春」の一節を出囃子に使い、さらに[2]では幽霊ものだけに『御札はがし』の出囃子・送り囃子には「青柳」を使っている。
品川の女郎お染に心中をもちかけられたが、土壇場で裏切られ自分だけ死にそうな目にあった金蔵が幽霊と偽って仕返しを図る「品川心中」を、“下”まで含めて収録。もう一編は外国の話に題材を取ったという「死神」。
スタジオ録音落語のもはや古典的名作待望のCD化。「お化長屋」は下まで入っているし「おかふい」なんてなかなか聴けないしで、圓生師のやる女性は珍妙であったり過剰に色気があったり薄幸そうだったりするが、どれも独自のおかみさんであることが凄い。
圓生が晩年(75〜76年)にスタジオ録音したシリーズのCD化。圓生は笑わせる芸ではなく、江戸の人情噺の粋のワンダーランドである。それぞれに「芸談」が付いている。噺の長い「火事息子」では返りマクラがあり、彫りもの(刺青)解説をやっている。
(1)は圓生でなければ聴き通せないような渋い噺だ。(2)は何度か聴いたことがあるが、老若2人の侍と町人たちの緩急が見事。(3)はいくつかの小咄とマクラ集を聴く噺だね。(4)のサスペンスフルな盛り上げ方などもさすが。地味めな噺のなかに圓生の真骨頂がある。