国鉄の新大久保駅に勤務し、昭和20年に二代円歌に入門し、45年に三代目圓歌を襲名した圓歌の、芸能40周年企画CDが4枚同時発売。昭和59年にテープで発売されたものの初CD化で、選りすぐりの落語が楽しめる。
2009年秋に亡くなった五代目三遊亭圓楽は、昭和中期に落語界の若手四天王の一人として人気者となった。この7枚は、東京のラジオ局の文化放送で83年に『圓楽十三夜』というタイトルで放送された噺を放送順に13席、89年に自身で作った寄席・若竹で収録し放送された一席を収録したものだ。見た目も、声も、話しっぷりもスケールの大きな噺家だった。それゆえ、大味と評されることもあったが、その実、人情噺における押し退きや強弱の妙には繊細な感覚がうかがえる。師匠の六代目圓生を失い、頭領として一門を率いて若竹の運営にも全力を注ぐなど、気力・体力ともに充実していた時期の音源だけにテンポも良く、落語の面白さを堪能できる。「浜野矩随」などの人情噺もいいが、万人受けする「たがや」や艶笑系の「錦の袈裟」といった軽めのネタの面白さも師匠譲りの藝だ。
日本テレビ系『笑点』大喜利コーナーの顔として親しまれ、2009年にこの世を去った五代目 三遊亭圓楽の高座を収録するシリーズ第3弾。“蔵出し”音源や初CD化の貴重な音源を含む名演が堪能できる。
明るさ、華やかさを持った芸は、良き時代の寄席の味を伝えてくれた。「味噌蔵」での酒盛りの場面、「野ざらし」の向島大騒ぎのオンマツなど、この人の軽妙洒脱な語り口は、さすが江戸っ子しかも元幇間。こういうタイプの落語家はもう出てこないんだろうな。
あっしみたいなモンが落語を語るのも、おこがましすぎていけねェやな。でも円生の辛口で硬めな語り口は少々堅苦しくもある。だからと言って、つまらないという訳ではない。「豊竹屋」には笑わしてもらった。解説にあるように義太夫や三味線の素地がないとこの咄はできない。各盤に添えられた簡潔なプロフィールも気が利いているがダブリがあるのは残念。録音データも欲しいところ。
先代円歌は新作も古典もこなした、レパートリーの広い噺家だった。「呼び出し電話」は先代金馬の作だが、円歌によって新作ものの代表として知られる。「七段目」は忠臣蔵ものの傑作で、円歌の十八番。明るい芸風、リズミカルな語りが魅力だが、女性を演じると不思議な色気を感じさせる。(二)に歌奴(後に圓歌)の真打昇進披露口上を収録。
一度は行きたい老舗の名店から、本当は教えたくない穴場まで全57軒。心満たされるひと時が愉しめる、こだわりの味とすてきな空間を詳しくご紹介します。
日テレの長寿番組『笑点』の司会で国民的人気を得た“五代目”圓楽の独演会シリーズ。昭和52年から55年にかけて上野鈴本演芸場で行なわれた演目で、実力者ならではの軽快な語りで聴く者を惹きつける。
Precious 創刊20周年記念号
<創刊20周年特別企画>
最新アイテムで堪能する、色の美学
特別な印象と気配を紡ぐ 香りと煌めきの「ラグジュアリー・ペアリング」
今日のおしゃれに、『カレ』の魔法を一枚
最愛の小物と過ごす、週末デニム時間
<ファッション>
もっと自由に、軽やかに! 2024年春「仕事服」の結論
「トレンチ」の魅力再発見!
最新「RITA LUXE」 品格モードで佇まいまでも美しく
咲き誇る花々とクチュールが誘うハイジュエリーの庭園へ!
AYA in Precious Moment Dress for Celebration 記念の今日をドレスで祝福!
<美容>
賢者のキーワードと共に読み解く この先20年を美しく過ごす、エンパワリング・ビューティ
<特別企画>
20th Anniversary Precious
今までも、これからも 揺るぎない「エレガンス」を求め続けて
<別冊付録1>
お出かけ気分が盛り上がる季節、新名所、食やアート、ホテルetc.… 大人を満たす東京のラグジュアリー・スポットが盛り上がっています!
とっておき「春のお出かけ」最旬LIST
<別冊付録2>
Calendar in Bloom ─Life Filled with Flowers─ April 2024 - March 2025
空前の落語ブームの中、コロムビアに保管されてきた名人達の名演を集めた究極の落語入門CD集。名人達の十八番を堪能することができる。