宮籠彩人は、迷路のような庭をもつ鎌倉の旧家に執事と二人で暮らす。訪れる人に似合う花を選び、宴に添える花々の見立てを生業とし、花からのメッセージを読み解く華術師の貌も持つ。ある日、宮籠家の近所で交通事故が発生。被害者は、前日に彩人の家を訪れた女性の夫だった。彩人が彼女にマドンナ・リリーを選んだのは、何故?そのメッセージは、彼女の運命を何処へ導くのか。
ラモー生誕330周年記念公演が、没後250周年にCDに!
クリスティと仲間たちによる『ラモー氏の庭園で』
ジャン=フィリップ・ラモー[1683-1764]は、2013年が生誕330周年でした。その2013年の3月に、ウィリアム・クリスティ率いるレザール・フロリサンが『ラモー氏の庭園で』と題された、ラモーを中心とした演奏会を催しました。ラモーの他に、ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール[1667-1737]、アンドレ・カンプラ[1660-1744]、ニコラ・ラコ・ド・グランヴァル[1683-1764]、アントワーヌ・ドーヴェルニュ[1713-1797]、クリストフ・ヴィルバルト・グルック[1714-1787]と、ラモーの前後の世代の作曲家を交えて、17世紀終わりから18世紀半ばまでのパリのバロック・オペラの多様な面白さを浮かび上がらせています。
この演奏会は、「声の庭園」というシリーズの6回目に当たるもの。このシリーズでは毎回、クリスティとポール・アグニューによって指導された若く優秀な歌手が起用されています。今回も逸材揃い。ダニエラ・スコルカは1987年、イスラエルのハイファ生まれのソプラノ。潤いのある美声に品のある情熱が乗った卓越した歌手です。エミリ・ルナールは、英国タプロー生まれのメゾ・ソプラノ。しっとりとした落ち着きのある歌が見事。ベネデッタ・マッズカートはイタリアのメゾ・ソプラノ(アルト)。まだ20代前半という若さですが、大変に注目されています。ザカリー・ワイルダーは1984年、米国サンタモニカ生まれのテノール。現在はパリ在住で、すでにバロック声楽作品でかなり活躍しています。ヴィクトル・シカールは、1987年、フランス西部のラ・ロシェル生まれのバリトン。美声で多くのコンクールを征した逸材で、ことにモーツァルトのバリトン役で人気があります。シリル・コスタンツォは1985年トゥーロン生まれ。地理学を学んでから歌手に転向した人で、数年で急速に活躍が広がっています。
クリスティとレザール・フロリサンの演奏については「素晴らしい!」の一言で十分でしょう。長年フランス・バロック・オペラの最前線に立ち続けているクリスティならではの高みが楽しめます。
美麗なケースに、CDと解説冊子(歌詞の仏英対訳付き)の他、1966年生まれのフランスの作家アドリアン・ゲッツによる「ノルマンディの庭園で」(仏英語)の冊子も収められています。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・ラモー:『イポリートとアリシ』から
・ラモー:『エベの祭典』第1アントレ『詩』から
・ラモー:『ダルダニュス』から
・ラモー:『優雅なインドの国々』から
・ラモー:カノン『笑いから離れ』
・ラモー:カノン『起きろ、際限なく寝る奴め』
・ドーヴェルニュ:『死に行くエルキュル』から
・ドーヴェルニュ:『ヴェネツィアの女』から
・カンプラ:『優雅なヨーロッパ』第2アントレ『フランス』から
・モンテクレール:『ジェフテ』プロローグから
・ラコ・ド・グランヴァル:カンタータ『何もない』
・グルック:『改心した酒飲み』から
ダニエラ・スコルカ(ソプラノ)
エミリ・ルナール(メゾ・ソプラノ)
ベネデッタ・マッズカート(アルト)
ザカリー・ワイルダー(テノール)
ヴィクトル・シカール(バリトン)
シリル・コスタンツォ(バス)
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮)
録音時期:2013年3月29-31日
録音場所:パリ
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Disc1
1 : Ouverture
2 : Riez Sans Cesse - Dans Ces Beaux Lieux
3 : De Quels Nouveaux Concerts
4 : Quelle Voix Suspend Mes Alarmes?
5 : Quels Doux Concerts!
6 : Rien Du Tout
7 : Pour Braver Les Prils
8 : Ciel, Il Me Laisse
9 : Livrons-Nous Au Sommeil
10 : Maudit Ivrogne
11 : Il Est Mort
12 : Rendez Mon poux la Vie
13 : Que de Plaisirs L'amour Nous Donne
14 : Canon: Ah! Loin de Rire
15 : Canon: Rveillez-Vous Dormeur
16 : Quoi! Pour L'objet de Votre Ardeur - L'amour, en Comblant Nos Dsirs
17 : Paisibles Lieux
18 : Que Vois-Je, Quel Spectacle! - Aimez, Belle Bergre - Que Je Sache Du Moins
19 : Voyez Vos Genoux - Lorsque Doris Me Parut Belle - Que N'adresse-Vous Mieux
20 : Quel Funeste Coup
21 : Revenez, Tendre Amant
22 : Je Vous Revois - Sans Cesse Les Oiseaux Font Retentir
23 : Fuis, Porte Ailleurs Tes Fureurs
24 : Htons-Nous, Courons la Gloire
25 : Voici Les Tristes Lieux - Monstre Affreux
26 : Mais Un Nouvel clat
27 : Des Biens Que Vnus Nous Dispense
28 : Tendre Amour
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