禅の到来以前の庭は、たんに眺める対象、あるいは使う対象とした庭園であった。しかし、禅の思想は、これまでにはなかった画期的な考え方を庭園に持ち込んだ。それは、心の内に見、心の内なるものを無限定に表現することである。禅僧にして、我が国屈指の庭園デザイナー、枡野俊明の創作の原点となった研究成果が一冊に。
幽玄、瞑想的、平安そして広大な宇宙観が投影された悠久の空間とは、中国庭園に抱いてきた根強いオリエンタリズムの幻想。されば実際の庭園とは如何なる場所だったのか。さまざまな相貌を持つ庭園の実像を、絵画・文学から園芸・植物学、風水そして政治・経済的側面まで踏まえ自在に論じつくし、固定観念を粉砕する第一級の空間論・文化史。
世界遺産として登録されていることも多い京都の禅寺の中から21の名庭を厳選し、禅僧ならではの視点から庭に込められた禅的な悟りを紹介し、世界的庭園デザイナーならではの視点から遥か先達の作庭意図を読み解く、今までにない「京の禅の庭」解説書、決定版。
ミステリアスでストレンジ、そしてどこにも似ていないーフランス人ならではの“独創”が生み出した不思議な空間は、辛辣で容赦ない美意識が凝縮された世界。身分に関係なく素人や王様が追い求めたその世界は、時代をこえて残された夢の痕。60の“奇庭”の物語が、旅にいざなう。
『怪談牡丹燈篭』の円朝初のミステリ集成。言文一致に貢献した近代落語の祖による明治探偵小説の知られざる逸品。
一〇〇〇にも及ぶ江戸の大名庭園。各藩競って工夫をこらし、華やかな外交の舞台になり、主従関係確認の儀式場となるーだけではない!そこにはたくさんの謎が秘められていた。著者は手練れの歴史案内人。いざ参ろう、不思議空間へ。
日本最大の湖・琵琶湖を有する滋賀県には、京都についで多くの名勝庭園が残されている。穴太衆積の石垣でも有名な延暦寺坂本里坊庭園や偕景庭園、広大な大名庭園、そして湖東三山の紅葉に映える美しい庭園など、近江は種々の優れた庭園の宝庫である。今まであまり脚光を浴びていなかった近江の庭園の魅力。
池泉庭園、茶庭、枯山水…、日本庭園のさまざまな様式や設えなどを紹介し、庭園の見方や魅力をわかりやすく解説。巻末の名庭55選の案内は観賞ガイドの役割も。庭園観賞を楽しむための絶好の入門書。
だれも知らないアラビアン建築ナイトの世界。モスクからハレムまでゆくりお楽しみください。
医学部数学の傾向を完全分析。医学部への合格に繋がる良問を100題収録。医学部入試で差がつくポイントを徹底研究。別冊に、力試し用の模擬テストを4回分収録。
青森・十和田から沖縄・南西諸島のアジサイまで250点あまりのカラー写真で紹介。育て方、楽しみ方Q&Aも掲載。
玄関やベランダ、テラス、リビングや窓辺で…寄せ植え、盆栽風、ハンギング、コンテナで…花とともに、紅葉や斑入り、香りまで楽しむ…新しいアジサイの魅力、楽しみ方の提案。入手可能な人気の品種150余種も併せて紹介。
近代ランドスケープとはいかなるものか。ランドスケープアーキテクトたちが闘い続けてきたテーマを、現代の眼で検証する。