ふだん誰も目にすることのできない深い海の底。潜水船に乗り込んで眺めれば、そこには山あり谷あり、熱水噴出孔にはエビやカニが群れる。地磁気異常や微化石の分析から海洋プレートやマグマ上昇流の動きを実証する地球科学の最前線。
おしゃれな洋食から伝統の和食まで、料理のレパートリーがぐんと広がる、食卓の彩りが豊かになる。
渋沢龍彦没後八年、完結した全集の編集委員の一人として、旧制高校以来の親友・喧嘩仲間・深刻なライバルの著者にして初めて語れる渋谷龍彦の実像。ほかに、安吾、谷崎、三島など、仏文学者の著者が〈親愛の情〉かたむけた作家論を併録。
居ながらにして味わう「名庭観賞」の旅。全国各地の名庭・名園を一流カメラマンが特撮。幾多の茶匠が創造してきた、非公開の露地とわびの名席を多数収録。
教会建築は、度重なるキリシタン弾圧によって破壊され、またその影響を受けたとみられる建築もほとんど現存していない。そこで本書は、それらの失われた教会建築について、海外に散在する宣教師の報告書や書簡、あるいは国内の南蛮屏風や指図などの文献資料等から読み取ることを第一の目的としている。そして第二の目的は、現存あるいは失われた当時の日本建築のなかから、西欧文化の影響の見られる事例を発掘し検証することである。
禅宗思想の影響とともに、室町時代に京都を中心とした寺院に作庭された「枯山水」。白砂と苔と石組の単純な組合わせを山水画に見立て、庭園の美を見出す。
四季折々に慈しまれた名家の庭、町家の空間に凝縮された坪庭。江戸時代から現代まで親しまれ、育まれた非公開の名庭を紹介する。
本書は、平安建都以来1200年の間に造られてきた数多くの庭園、池泉舟遊・回遊庭園、あるいは観賞式庭園、枯山水庭園など、あらゆる庭園様式の中から、現在において花を観賞し楽しめる庭を選び、花のある庭としてまとめた。