本書では、全国各地にある公園・庭園のうち約340事例を厳選し、地域固有の自然・風景・歴史・文化の魅力とその楽しみ方を紹介する。
日本庭園は、世界に誇るすぐれた文化である。しかし、それが実際にどういうものであるかは、意外とわかっていない。一般の庭園や自然の景色とは、何が違うのだろうか。一〇の名園を選び、豊富な写真で見どころを案内。ただの池じゃない!ただの石じゃない!日本人が知らない日本庭園の基本原則。
古代の庭園遺構から寺院・貴族・大名らの庭園、そして近代庭園まで。庭園研究の多彩な成果をカラー図版とともに紹介。様々な時代背景や造園意図のもと、豊かな風土の中で育まれた日本庭園の歴史と文化を解き明かす。
御所・離宮や公家屋敷と寺社の町京都には歴史的な名庭園が数多く残されており、庶民もまたウナギの寝床と形容される独特の家屋「町屋」に趣向を凝らした庭を工夫してきた。将軍や大名の庭から庶民の園芸までが花開いた江戸や町人の文化が隆盛した大阪とはひと味もふた味も違う、世界遺産の都ならではの庭園の魅力をあますところなく描き出す。上巻は皇室と公家・武家屋敷の庭園を紹介。
花が咲き、四季が移ろう池泉庭園。日本の庭園史を彩る名庭の宝庫。
非公開の個人庭園を含む113庭撮り下ろし。「テーマ→抽象→造形」という作庭プロセスを、古典庭園との比較、半世紀にわたる作風の変遷から解き明かす。
祖父と愛犬を続けて亡くし、ショックで学校を休んでいる中学生の樹。入るのを禁じられている土蔵の扉が開いているのに気付き足を踏み入れると、中には祖父の鉱物コレクションがあり、そして不思議な雰囲気の少年がいた。雫と名乗る彼と打ち解け、少し元気になった樹は、祖父の遺した鉱物の魅力に惹かれるようになり…。少年の繊細な心に鉱物の美しさを重ね合わせた、ファンタジックな物語。
美しい400点の写真と絵画を織り交ぜながら、古代ローマ帝国領の時代から20世紀に至るまで、イギリスの人々が庭作りに傾けた情熱の2000年を追う。眺めるだけでも楽しい、魅力溢れる庭園史への旅。各時代の様式が見られるイギリス各地の65庭園、影響を受けたヨーロッパ等の19庭園を紹介。
岐阜県北端の飛騨市神岡町を中心とする中世高原郷では、地方武士江馬氏が室町将軍邸に似た庭園をもつ武家館をかまえ地域を治めていた。しかし戦乱の世になると、館を廃絶して本城を堅固にし、とりかこむように山城を築いた。考古学的調査などから領域支配の実像にせまる。