家電量販店に勤める土田は通っているチャットルームのオフ会に参加した。土田は初対面のメンバー6人と楽しく飲み交わし、唯一の女性メンバー、望月と関係を持つ。数日後、チャットに“インターネットの亡霊”を名乗る者が現れた。“亡霊”は問題のあるファイルを削除すると語り、指名したメンバーを一人一人猟奇的な方法で殺害してゆく。追い詰められた土田はメンバー達の意外な裏の顔を知ることに。それは恋人となった望月も例外ではなかった…そして再び訪れる驚愕の結末!異色ホラーミステリー第2弾。
線香花火/金米糖/身長と寿命/音の世界/透明人間/自然界の縞模様/蓑虫と蜘蛛/蜂が団子をこしらえる話/鳶と油揚/夕凪と夕風/地震雑感/神話と地球物理学…全35篇をわかりやすい解説と共に。
ゲームを混乱させたバグの正体が判明した!圭介たち開発チームは、危険回避のためのプログラムを作成し、テスト再開を試みる。ゲーム二日目。黒凰退治から一夜明けた朝。静馬たちは、二手に分かれて行動を開始した。怪我を負った静馬と雪乃丞、そして蘇方は鞍馬温泉の療養所へ、シン・ユエとクリスは姫夜叉の情報を求めて京の町へと出るが!?現実を超えて少年たちが戦う、電脳世界のアクション・アドベンチャー第二幕。
優勝者には賞金1億円ー視聴者参加型の新クイズ番組に興味本位で応募し、予選を突破した笠間翔太と添川陽奈。しかし、決勝大会に進んだ笠間ら10人の回答者を待ち受けていたのは、クイズに間違えると即刻殺されるという残酷なゲームだった。死と隣り合わせの状況にパニックに陥りながらも、知恵をしぼってクイズに立ち向かう笠間たち。一体、何のために…?その裏には主催者の驚くべき意図が隠されていた…鬼才・椙本孝思による狂気に満ちた異色ホラーミステリー。
小さな広告代理店に勤める初芝亘(25)は、ドイツの片田舎の街グラスラグラスで催される魔女祭の取材に出かけた。楽隊とビールで華やいだ、一見のどかな田舎祭りと思われたが、夜、亘は不可思議な儀式に招かれ、混濁ののちに意識を失う。帰国後、奇妙な懐かしさを伴うデジャブ現象に囚われるようになった亘は、やがてそこに三年前に突然去っていった学生時代の恋人、麻衣の影を感じるようになり…奇妙でせつない青春恋愛ミステリー。
世界各国にまきおこる心霊写真の謎!!ついにとらえた幽霊の顔写真とは?外国の霊界通信の方法とは!?死者を呼び出す方法は?世にも不思議な心霊現象報告書の決定版
後悔しないように生きてきたはずが、五十歳を目前に焦りや悔いが押し寄せる。何故だろう…。いつも決断するとき、後悔しないことを最終手段に選んできた著者が、本当の『無垢』なる自分を探し出す。それは謙虚さであり、前へ進むこと。そして『無垢』なる自分を見出していくとともに光り輝いていたあの頃を思い出す。著者の歩んだ人生を語った詩集。
『私と一緒に死んでくれる?』雨の降る夜、22歳の介護福祉士カオリが受信したメール。それは、高校時代のメル友ナオからのものだった。カオリはナオのもとへ駆けつけるが、彼女はすでに首筋を切り自殺している。数日後、ナオの葬式で再会したメル友たちは皆同じメールを受け取っていた。それも、彼女が死亡した時間よりも後に。やがて一人また一人とまるで死霊に呼ばれるかのように殺されてゆく。そして、カオリの携帯電話は再びメールを受信した…鬼才・椙本孝思による戦慄のホラーミステリー。
ソフトウェア会社に勤める平岡が通っているチャットルームに“インターネットの亡霊”を名乗る者が現れた。彼は、自分は既に殺されており、亡霊となって不要なファイルを削除していると語った。やがてその言葉通りに、残虐な方法で次々とチャットメンバーが消されてゆく。平岡は、姿の見えない“亡霊”に、閉じ込めていた過去ー中学時代の凄惨ないじめによる殺人事件を思い出した…果たしてそれは亡霊?復讐?それとも快楽殺人か?そして待ち受ける衝撃のラスト!恐愕の異色ホラーミステリー。
小泉首相には何かが足りない。「金正男不正入国事件」や集団的自衛権を棚上げにした「対米支援策」、日程を変えた「靖国参拝」、「真紀子…宗男問題」、そして肝心要の「構造改革」にしても、ビジョンが定まっているとは思えない。混迷する今の日本に必要な総理の資質とは、「日本の文化や歴史に根差した新たな国家像を示すことであり、それを果たす使命感を持つことだ」と著者はいう。小泉首相にはそれが希薄なのだ。だがそれは、ほかの政治家にも、ほとんどの歴代首相にも共通する。政治的リーダーを持ち得ない日本の歪んだ社会構造を解き明かす、目からウロコの書。
兄・頼朝に追われ、非業の死を遂げた源義経。悲劇のヒーローの最期のあっけなさは、名将といわれるにしては不可解なものだった。一方、大陸のヒーロー成吉思汗。彼も、成人し、出世するまでの生い立ちは謎に満ちている。病床の神津恭介は、義経=成吉思汗という大胆な仮説を証明すべく、一人二役の大トリックに挑む。歴史の空白を埋める著者渾身の傑作推理。