家電量販店に勤める土田は通っているチャットルームのオフ会に参加した。初対面のメンバー6人と楽しく飲み交わしたその数日後、チャットルームには“インターネットの亡霊”を名乗る者が現れる。“亡霊”は12年前の復讐と語り、チャットで予告したメンバーを一人また一人、猟奇的な方法で殺害してゆく。土田は姿なき亡霊の正体を追ううちに記憶の底に閉じ込めていた中学時代の凄惨な事件に行き当たった。-残り少なくなるメンバー同士の意外な関係が明らかになり…。
地と祖に代々挨拶をなす為、言葉を受け継ぎ来た者の書。奉書に位置する物としてある。句歌集。
第一次大戦を境に幕を開けた「現代」。西欧の凋落を背に、自由・民主主義のアメリカ、社会主義のソ連、そしてファシズムが「世界」を動かす。二十世紀の挑戦、それは新しい価値と希望の創出だった。しかし、私たちの不安は消え去らない。ニヒリズムから逃れる術はないのだ。それに気づいたとき、勝ち残ったアメリカ文明の欺瞞が見えてくる。ニーチェ、ハイデガーの鋭い指摘を踏まえ、大衆化される現代社会の本質と危険性を暴き出す。独自の歴史観と広角な視点で時代の見取り図を提示する、佐伯啓思の「現代文明論」講義・完結編。
本書では、67の祭りを、山車や神輿が主役の祭り、とにかく豪壮で男たちの姿が美しい祭り、おもに優雅で官能的な祭り、踊り好きにはたまらない祭り、「え!こんなものが…」と驚くような変わった祭りの5つに分類して紹介している。
いつも机の上が雑然としている多すぎる情報を処理しきれない目の前の仕事に追われて時間が足りない…。整理・ファイリングの壁を心理学的に分析し、打ち破るための「10の習慣」。
後悔しないように生きてきたはずが、五十歳を目前に焦りや悔いが押し寄せる。何故だろう…。いつも決断するとき、後悔しないことを最終手段に選んできた著者が、本当の『無垢』なる自分を探し出す。それは謙虚さであり、前へ進むこと。そして『無垢』なる自分を見出していくとともに光り輝いていたあの頃を思い出す。著者の歩んだ人生を語った詩集。
イタリア語がさまざまな分野で身近な存在となり、独習用の参考書は書店に所せましと並ぶようになりました。が、大学などの教室で使うための教科書は、あいかわらず不足気味、というのが現状です。そこで、本書の改訂をようやく実現する運びとなりました。大学の授業回数にあわせた「全13課」プラス「補遺」という全体の構成も、各課4ページで文法事項ごとにまとめた形式も、すべて初版と同じですが、今日にそぐわない内容を修正するとともに各課の分量を調整して全体のバランスを改善し、練習問題を刷新しました。13課までで初歩のイタリア語は習得できるように配慮し、それ以外の文法項目は巻末に補遺としてまとめてあります。
本書は、鉛フリーはんだなどのテーマについて100項目を選び記述したものである。
短歌や諺、古書から学ぶ人生訓。道徳心や現代人が忘れかけている心のありかたを問う珠玉の58編。
弱冠23歳の衝撃的なデビューから80代半ばまでの約60年間、デザイン界の第一線を走り続けた河野鷹思。1930年代半ばには、すでにデザイン界の頂点に達し、戦後、グラフィックデザイン中心に移っていくさまをたどる。