近年多くの論議をよんだ国際経済の主要問題を理論・実証の両面から考察する。内外価格差・経常収支インバランス・為替レート変動・国際通貨・政策協調など、国際取引・市場・通貨にかかわるさまざまな国際経済問題を明快簡潔に論じており、学生・社会人が国際経済の実像を把握し、その理論的な考え方を修得するのに最適のテキスト。
本書は、はじめて統計を学ぶ経済・経営系の学生を対象に、経営における意算決定の道具としての統計学の基本を体得できるように意図するものである。統計学の一般的な説明を身近な例や企業に関する数値例を数多く取り入れて行い、経済・経営で頻繁に用いられる内容として、回帰分析と時系列分析を詳しく述べる。特に時系列の一般的な考え方と、種々の経済指数の作り方、会計情報の利用、株式市場の情報についても言及する。
真情流露し詩魂漲る文体で、書・画・人に亘り-予が風雅は夏炉冬扇の如し、衆にさかひて用ふるところなし(芭蕉)-に与する中川一政の強靭清冽なる“芸術境”。「夏炉冬扇」「水の如し」「硯と墨」「書の初歩」「目付の事」「冬心先生」「羅生門」ほか、図版19点を加え42篇を収録する代表的エッセイ集。
本書は、中世東寺における弘法大師空海への信仰に主題を置き、真言密教の中世的展開について、就中、その文化史的な考察を、今日まで東寺に伝来した「東宝記」・「東寺長者補任」や観智院金剛蔵の聖教類と「東寺文書」、および「東寺百合文書」(京都府立総合資料館蔵)・「教王護国寺文書」(京都大学蔵)等の古文書群の調査・研究から得た成果にもとずき論述したものである。
国際政治や経済の舞台で強く指摘されはじめた新しい社会システムの構築ー持続可能な環境での経済成長ー。しかし、これを一気に実現することは至難だ。まず、足元の環境問題をもう一度振り返り、過去から現在そして明日へのレールを敷くことが大切ではないか。行政マンとして頂点をきわめた筆者が環境と経済の激しいあつれきを飄飄とこなし切ったその素顔とは!?
身近に起こった奇怪な体験談を主題として純粋な“日本風”の怪談をゲーム化した「顔のない村」、ルールを極端にまで単純化し、物語としての完成度を追求した作品で、著者の代表作といえる「送り雛は瑠璃色の」、本文庫用に特別に書き下ろした作品で、“占い遊び”をゲームに取り込んだ実験的作品の「夢草枕、歌枕」を収録。
平和な「守成の時代」に、どのようにしたら組織を活性化できるか。リーダーはいかにあるべきか。リーダーとして終りを全うするにはどうすべきか。こうした今日の経営者・指導者にとって最重要な問題に関して、古来日本人の“リーダー学”の教科書として読まれてきた『貞観政要』に基づき、その要諦を教える。
薬物など外来性異物の代謝のみならず、生体機能の維持に関わる物質の代謝においても重要なチトクロムP-450の構造とその生理機能を中心に、最新の情報を取り入れ、わかりやすく解説する。
ベルリンの壁の崩壊も、かたい企業のやわらかCMも、「少女漫画」のヒーローがワンパターンなのも、みんな“誘惑”がからんでいるってご存じ?この世はまさに、あらゆる次元で誘惑が渦巻いているのだ。本書は、そんな様々なシーンに隠された誘惑のメカニズムをえぐり出し、恋愛に応用できるポイントをお教えする。さらに、電話の効果的活用法、香りを利用した魅惑術など、具体的な誘惑テクニックも多数伝授。
庭園と建屋との「ありやう」は、所詮そのフィジカルで人工的な「見せかた」と、自然に備ったヒトの目による生理的・心理的な「見えかた」に帰するのである。本書は著者が「日本庭園と建屋の関連に関する一連の研究」として1988年度日本デザイン学会論文賞を受賞した著作を基にまとめられたものである。
従来の経済学の知的遺産を命題の形で解説すると同時に、今日の資本主義社会を理解する上で必須のJ.ボードリヤール、G.バタイユなどの論点も含めた経済学命題集。
ビジネスマンの日常の仕事や自己啓発を通じて、いかにしてリーダーシップや創造力、判断力、企画力、問題解決力などの「脳力」を身につけていくか、その考え方、視点、訓練・実行法を説く。ただ即効的なハウツウ的紹介ではなく、ベーシックな、どんな問題でも対応・解決できるブレンパワーの体得法をわかりやすく解説する。
薩摩藩士、西郷・大久保らが競って読んだ中国古典の粋!いま“コンテンポラリーな読み方”で甦える。
働きざかりのビジネスマンにおくる、江戸の「菜根譚」。交友術や読書法、人の導き方・見抜き方、親子関係から政治まで、腹の底にしみる処世金言集。