資本主義の駆動力は何なのか。ゆたかさの果て、新たなフロンティアはどこに求められるのか。差異・距離が生み出す人間の「欲望」の観点から、エンドレスな拡張運動の文明論的、歴史的な意味を探る。
小泉首相には何かが足りない。「金正男不正入国事件」や集団的自衛権を棚上げにした「対米支援策」、日程を変えた「靖国参拝」、「真紀子…宗男問題」、そして肝心要の「構造改革」にしても、ビジョンが定まっているとは思えない。混迷する今の日本に必要な総理の資質とは、「日本の文化や歴史に根差した新たな国家像を示すことであり、それを果たす使命感を持つことだ」と著者はいう。小泉首相にはそれが希薄なのだ。だがそれは、ほかの政治家にも、ほとんどの歴代首相にも共通する。政治的リーダーを持ち得ない日本の歪んだ社会構造を解き明かす、目からウロコの書。
「豊かさゆえの長期的停滞」へと入った日本に新たな国家像はあるか。「量」から「質」へという経済社会の転換点を解き明かす画期的論考。
企画&プレゼン、7つの必勝ステップ。上司も先輩も教えてくれない、あの手この手を「ブログ相談室」で伝授します。
明治42年、大韓帝国最後の皇帝純宗は自国民の中から36名を選抜し、日本の陸軍中央幼年学校に入学させた。その中の一人が、本書の主人公・洪思翊中将である。彼は陸軍士官学校、陸軍大学に進み、終戦時は比島派遣第14方面軍兵站監を務めていた。民族差別にもかかわらず「帝国陸軍中将」となり、敗色の濃いフィリピンで捕虜の管理・監督にあたり、それによって戦犯として告発されるまでを描く。
補給が途絶えるなかで、自国民だけでなく多数の捕虜を管理するという任務は困難を極めた。癒しがたい悲劇を生んだBC級の戦犯裁判は、どう進められたのだろうか。膨大な裁判史料を読みときながら、“武人の矜持”に支えられた道徳律と、実態には関わりなく厳密な確認と証明を求めるアメリカの“リーガル・マインド”との相克をたどり、“文明の衝突”の犠牲となった洪中将の最期を描く。
WARファイルから簡単に動かせるサンプルコード150本収録。フレームワークの内部構造を解剖し、システム設計の基本を理解する。
アニメ版『ハヤテのごとく』のドラマCD第1弾。主人公、綾崎ハヤテが女装学を学ぶ羽目になっちゃって……ムフフ!? というお話。ナレーターの若本規夫以下、みんな芸達者なのでノリがいい。初回限定でCDケースに“魔法ステッキの成れの果て”(鉛筆)を収納。
共和主義は自由主義とも関連する。ナショナリズムとも関連する。共同体主義とも関連する。保守主義とも関連する。しかしまたそのいずれとも同一視できない。共和主義とは、むしろ、これらの多様な西欧思想の底流を形作っている大きな、しかし容易には把握しがたい思考の伝統ではないだろうか。したがって共和主義の理解なくして、自由主義も、民主主義も、共同体主義も、保守主義も真の理解に到達することはない。「自由」と「国家」をつなぐもの。西欧思想の底流にある共和主義の伝統。近代の「リベラリズム」と「デモクラシー」の隘路を抜け出し、21世紀の「個人」と「社会」を考えるためのヒントがここにある。
800万人の「塊」の新しい姿が明らかにされた。経済へのインパクト、家族関係、仕事、政治意識、カルチャーなど、彼らの影響力とこれからを、15人の精鋭たちが徹底研究した成果のすべて。
全国初、教育史上画期的な成果。「陰山式」の新展開。早寝・早起き・朝ごはん+読み・書き・計算により、学力は短期間で伸びることを実証!山口県山陽小野田市の1年間の取り組み。
義経は軍略の天才だった。自害にみせかけ、兄頼朝の目を暗まし、蝦夷を経て大陸に渡る。著者はこれまでの日本の歴史常識を打ち壊し、真実の姿を大胆に組み立て、堂々と読者に迫る。
小さな広告代理店に勤める初芝亘(25)は、ドイツの片田舎の街グラスラグラスで催される魔女祭の取材に出かけた。楽隊とビールで華やいだ、一見のどかな田舎祭りと思われたが、夜、亘は不可思議な儀式に招かれ、混濁ののちに意識を失う。帰国後、奇妙な懐かしさを伴うデジャブ現象に囚われるようになった亘は、やがてそこに三年前に突然去っていった学生時代の恋人、麻衣の影を感じるようになる。亘は二人が半同棲していたかつてのマンションに足を向けるが…。
恋愛経験ゼロ。生真面目に純文学を志すも、希望とは裏腹にラノベ作家としてデビューしてしまった青年・矢文学。しかも著作は、ネットの口コミもあり大ヒット!メディアミックスも決まり順風満帆!…のはずが、原稿が書けない!気晴らしに、通い慣れた図書館に向かったブンガクは、そこで出会った少女・明日葉に一目惚れしてしまう。彼女はブンガクのラノベ作品の大ファンで、聖地巡礼の途中だった。仲良くなろうとするものの、ブンガクは二次元アレルギー、明日葉は腐女子で…。カタブツとフジョシの純愛系ラブコメディ。