現代の日本人は“金の力”を信用しすぎてはいないだろうか。金さえあれば、なんでもできると思い込んでいる。あたかも、金が現代の神であるかのように…。金の虚構性を見極め、経済価値の嘘を暴く。
中国語教育のメッカ北京語言学院に留学中の日本人学生が作った大量の作文誤用例を収集・分析し、これを54例に分類・整理。日本語の発想と中国語の論理とのズレを浮き彫りにし、その根源に迫る。日中対照研究へのヒントが満載。本格的中国語作文のためのワン・ステップ。
「本当にいい話なんですね」二の足踏んで三歩前進した男たちの戦い、苦悩、そして笑い。当事者たちの本音に迫ったドキュメント。
ジンギスカンの秘宝が、中国北辺に流れついた男たちの暗い野望を煽る。新伝奇の名作として知られる表題作、天明期、シベリア探険を試みた日本人の異常凄絶な最期、中国紅軍に参加したドイツ人の酸鼻を極めた体験奇譚など、虚実ないまぜ、異境での人間の孤独な夢と暗い情熱を描く七編は、妖しいまでの魔力で読者を異次元世界へ誘う。幻想と幽闇の彼方に燦然と屹立する小栗伝奇ワールドの巨峰。
自由や民主主義は、本当に絶対的な価値であったのか。戦後日本を根底から問いなおす現代日本社会論。
『近思録』は、中国南宋の朱子とその友呂祖謙が、宋学の大先輩、四子の遺文の中から、学問思想の精髄を選りすぐって編纂したものである。十四の部門より構成され新儒学の入門書となっており、四子の学の梗概はほぼこの書に尽くされている。わが国でも江戸時代以降、知識者階層や経営者に広く読まれた。
『近思録』は、中国南宋の朱子とその友呂祖謙が、宋学の大先輩、四子の遺文の中から、学問思想の精髄を選りすぐって編纂したものである。十四の部門より構成され新儒学の入門書となっており、四子の学の梗概はほぼこの書に尽くされている。わが国でも江戸時代以降、知識者階層や経営者に広く読まれた。
本書は、著者が同志社大学大学院博士後期課程在学中から平成十年迄に報告した論文・資料の中から、日本古代即位儀礼に関する論考を選び、それに新稿を加えて一書として構成したものである。
いま、世界文明の中心は日本の真上にある。この大転換期を担うわれわれの使命とは何か。感性論哲学の提唱者が説く生きた指針。
小泉首相には何かが足りない。「金正男不正入国事件」や集団的自衛権を棚上げにした「対米支援策」、日程を変えた「靖国参拝」、「真紀子…宗男問題」、そして肝心要の「構造改革」にしても、ビジョンが定まっているとは思えない。混迷する今の日本に必要な総理の資質とは、「日本の文化や歴史に根差した新たな国家像を示すことであり、それを果たす使命感を持つことだ」と著者はいう。小泉首相にはそれが希薄なのだ。だがそれは、ほかの政治家にも、ほとんどの歴代首相にも共通する。政治的リーダーを持ち得ない日本の歪んだ社会構造を解き明かす、目からウロコの書。
女性だからこそ広がる選択肢。20代、30代のキャリアデザインが人生を決める。
本書では内分泌・代謝疾患の基礎的事項や、診断技術、治療方法、これに関与するナースのかかわりについて各専門家に執筆をお願いした。看護スタッフを対象としたものではあるが、アップデートの内容を含み、看護スタッフのみならず、学生や研修医、内分泌・代謝専門医以外の医師にとっても十分に役立つものと思う。
キミの名は式部瞬。中学三年生。頭はよい。成績がいまいちなのは単に勉強をしないからである(と、本人は思っている)。小さいころから変にカンが鋭かったりしたことがあった。日本風(ジャパネスク)ゲームブック復刊。
「豊かさゆえの長期的停滞」へと入った日本に新たな国家像はあるか。「量」から「質」へという経済社会の転換点を解き明かす画期的論考。
マーケットを動かしているのは顧客の気分だ。理屈、論理が先行していても、結局は感性、情緒で買うことになる。この顧客の一見とらえどころがない情緒に、どのように動機づけするかー気分をとらえるマーケティング・アクションとは何か。物の消費を超えて情報とサービスの消費に入った今日、気分という非論理に、論理性、着眼点、具体的ノウハウを与える。