本書の目的は、心身症の理論を新たに確立し、それを科学的データで確証し、神経性食思不振症の実際の治療例を提示しながらその理論を明らかにしていくことである。病気の中心は個人にあるのではなく家族にあるのだという新しい診断を、実際の臨床例に基づき著者たちの見解を述べることにより導きだす。今までは治療のうまくいかないとされていたこの種の疾患に対して、家族療法がいかに効果的であるか…が本書において、詳細に論じられている。
〈思考〉は〈言葉〉に追いつくか?自然の美しさ、恋の思い。日本古典を彩る「言葉のあや」の秘密。
「金銭至上主義」「金銭万能主義」は破滅の泥沼だったー。鐘乳洞で知られる山口県秋芳町の末永酒造の源治が奈落の底で見たものは?けなげに生きる娘の幸福を奪って地獄におくった鬼の継母の正体は?豪雪の死の峠に「愛」の絶唱。現代の病根をえぐる感動の人間ドラマ。
『隠された思考』『時間の身振り学』で新しい思想のフィールドを開拓した著者が、再び大衆消費社会の歴史と現在をトータルに論じた3部作完結篇。
本書は古記録・儀式書・かなの日記・歴史物語等々を中心として、摂関政治の本質および年中行事を主とする平安貴族文化の実態を説かんとするものである。
電子メディア情報が創る擬似体験の連続が、人々から“確かな現実感”を奪い始めた。“情報地球主義”の本質をどう捉えるかを問う現代文明批評。
産業文明の衰退と市場社会の高度化を表裏一体のものとしてとらえ、今日の時代の転換相を読み取り文明論的考察。
働きざかりのビジネスマンにおくる、江戸の「菜根譚」。交友術や読書法、人の導き方・見抜き方、親子関係から政治まで、腹の底にしみる処世金言集。
薩摩藩士、西郷・大久保らが競って読んだ中国古典の粋!いま“コンテンポラリーな読み方”で甦える。
従来の経済学の知的遺産を命題の形で解説すると同時に、今日の資本主義社会を理解する上で必須のJ.ボードリヤール、G.バタイユなどの論点も含めた経済学命題集。