フィールズ賞数学者による自伝的数学ノンフィクション。新定理の論文が国際誌にアクセプトされるまでの経緯を率直な「数学者の言葉」で表現した、これまでになくユニークな「天才数学者の告白」。京都、プリンストン、リヨン、ハイデラバードをめぐる遍歴を書き留める断章のなかで、旅を共にする同僚と論じあい、メールを通じて共同研究者との議論に火花を散らす。
太平洋に浮かぶ離島で催されるあるパーティに招待された高校生・白鷹黒彦。なんでも招待客はみな、島に佇む城に収蔵された美術品の制作者の子息息女だという…。いるはずのない誰か、刻々と変化する城、「幻双城」という“芸術”に埋め尽くされた奇妙な空間で始まる連続殺人の宴。果たしてその目的と意外に犯人とは?-迷える探偵・黒彦と、自称ロボットの美少女果菜、そして世界最高の知性・犬神清秀が遭遇する新たな事件。
戦後70年間、日本人は2つの大きなディレンマを抱え続けてきた。1つは、民主主義と経済成長を至上命題とするアメリカ的価値観と伝統的な日本的価値観との軋轢。もう1つは、平和憲法を謳いながら日米同盟を結び米軍基地を置く、自己矛盾した「国のかたち」である。本書では、こうした「戦後日本」という特異な空間を読みとくために「日米の非対称的な二重構造」という「補助線」をひく。なぜ保守も革新も、自ら進んでアメリカに追従してきたのか。戦後日本を規定する構造を鮮やかに描き出し、我々が進むべき方向を指し示す。日本を代表する思想家が放つ待望の戦後論!
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家電量販店に勤める土田は通っているチャットルームのオフ会に参加した。土田は初対面のメンバー6人と楽しく飲み交わし、唯一の女性メンバー、望月と関係を持つ。数日後、チャットに“インターネットの亡霊”を名乗る者が現れた。“亡霊”は問題のあるファイルを削除すると語り、指名したメンバーを一人一人猟奇的な方法で殺害してゆく。追い詰められた土田はメンバー達の意外な裏の顔を知ることに。それは恋人となった望月も例外ではなかった…そして再び訪れる驚愕の結末!異色ホラーミステリー第2弾。
「お前たちは島から生きて出られない」-突如送られてきた動画メールの中、『5年後の未来』にいるという『ミイラ男』がそう宣言した。廃墟の島『矢郷島』でのロケ中に、TV番組の出演者とスタッフたちを襲う死の恐怖。誰が殺しているのか。なぜ殺されるのか。一体この島で何が起きているのか。仲間たちに疑念がはびこり、信頼関係は次第に崩されていく…異色ホラーミステリー。
学問は現実に対してますます力を失い、衰退に拍車がかかっている。「知の芸能化」や「専門主義化」を克服するにはどうすべきか。その処方箋として、普遍性の追求と同時に「故郷」を持つことの大切さを、自身の研究体験を紹介しながら提言する。
ノートや1枚の紙に、手描きで情報の全体像をグラフィカルに描き出す技術「スケッチノート」。一人で思考を深める際、あるいは見聞きしたことを発信・共有する際に、テキストとイラストでノートテイキングするためのノウハウを、インフォグラフィック・エディター櫻田氏がやさしく解説します。
この国にたまる、巨大な崩壊のマグマ。残された選択は、アベノミクスからの脱却しかない!財政悪化をものともせず、国の借金を膨らませ、日銀の紙幣発行を「打ち出の小槌」のように扱う…。なぜこれほど異端で、危険な政策が10年超も続けられたのか。アベノミクスの「名付け親」とされた記者が、金融・財政・政治・行政・歴史・思想など、総勢13人の賢人たちとともに徹底検証する。
「故郷をもった知識」を取り戻せ!センス・美意識・感受性ー現代人が失った教養の原点を体験論を通して考察。
大学に入学して初めての夏休み、窪沢充は双子の弟・光とともに、氏原家の別荘へ遊びにいった。幼馴染みで兄のように慕う基久、治久の双子兄弟の招待だ。その後、充は光が治久に貫かれているのを覗き見してしまう。「男同士なのに…」だが身体は光と治久の行為と同調するように疼いてきて、充は自らを慰めてしまう。それを知った基久は「覗き見する者にはおしおきが必要だ」と称して…!?一作ごとに異なる双子が登場して妖しき物語を奏でる超人気連作シリーズに、ついに双子×双子が登場!避暑地の別荘で、2泊3日の愛の宴が繰り広げられる。
高校生の優奈は、幼い頃から猟奇的な悪夢に悩まされていた。そんな中、友人が無残な死体となって発見される。失意とともに、人間業とは思えない残虐さに恐怖する優奈に、話があると声をかけてきたのは、学校内でも美形と評判の生物科の教師・伊賀野だった。部屋に連れ込まれ、伊賀野から凌辱的な身体検査を強要される優奈。そしてその夜から優奈の身に異変が起こり始めるのだった…注目の奇才が描く恐怖のバグズホラー。
4つの「入出力設計」(画面/帳票/DB/外部連携)と2つの「機能設計」(オンライン/バッチ)に焦点を当て、作業手順に沿いながら具体的に解説。アジャイルからウォーターフォール型開発まで、すべてのシステム設計者が身につけるべき「これだけは外せない」ノウハウを公開。