本書はイオンに焦点をしぼり、米山先生お得意の対話形式で読物風に仕上げられています。
現代の日本人は“金の力”を信用しすぎてはいないだろうか。金さえあれば、なんでもできると思い込んでいる。あたかも、金が現代の神であるかのように…。金の虚構性を見極め、経済価値の嘘を暴く。
中国語教育のメッカ北京語言学院に留学中の日本人学生が作った大量の作文誤用例を収集・分析し、これを54例に分類・整理。日本語の発想と中国語の論理とのズレを浮き彫りにし、その根源に迫る。日中対照研究へのヒントが満載。本格的中国語作文のためのワン・ステップ。
貨幣論なき貨幣経済が支配し、自由論なき自由主義、個人論なき個人主義が標傍される現代社会。そのなかで、さまざまな〈技術〉と〈遊び〉の〈演技する知識〉だけが饗宴をくりひろげているのが、ポストモダンの知の風景である。本書は、その饗宴の向こう側へ旅立つべく、知識論と社会論の交差する地点に、現代社会の〈隠された思考〉を浮かびあがらせんとする力作論考である。サントリー学芸賞受賞。
兄・頼朝に追われ、非業の死を遂げた源義経。悲劇のヒーローの最期のあっけなさは、名将といわれるにしては不可解なものだった。一方、大陸のヒーロー成吉思汗。彼も、成人し、出世するまでの生い立ちは謎に満ちている。病床の神津恭介は、義経=成吉思汗という大胆な仮説を証明すべく、一人二役の大トリックに挑む。歴史の空白を埋める著者渾身の傑作推理。
気鋭の社会科学者が提唱する、「現代文明」を考える視点。
小児麻痺、極貧という悲運を克服。命いっぱいに生きようとする若き事業家の経営語録。
シラケ、指示待ち世代、安定指向、マユ族…。若者を揶揄する言葉は多い。しかし、彼らは白けていなかった。指示も待たなかった。安定指向でも、マユ族でもなかった。92年夏、「東京工学院」の学生たちはひとつの講演会を成功させた。炎天下の52日間で、彼らを何を見つけたか。