著者の研究は、中世史の応用問題ともいうべき大和国と興福寺から始まり、藤原摂関家の究明へと進み、権門裁判の究明という方向に向かって、荘園、および荘園制の研究へと邁進した。本書には、活字となっていないものも含めて、その成果を収録している。
言葉がひとりでに踊り出す。一瞬のひらめき、ふと気づいた真実。キャッチーなフレーズ、フローチャート化した自分と世界との関係。みずみずしい感性が言葉の表現を拓くエッセイ集。
組織の指導者はいかにあるべきか?敵の忠臣を登用せよ、部下の諫言を聞き入れよ、清貧の生活に甘んじよーこれらが『貞観政要』の教える行動鉄則だ。古来、為政者の必読書とされてきた名著を、現代のビジネスリーダーに向けて読み解いたベストセラー。
本書は、政治・経済の諸分野を視野にいれつつ、中世の政治権力と仏教を中心とする宗教との関係-とりわけ天皇、鎌倉幕府・室町幕府と仏教-の実態、および思想や文芸の担い手であった僧侶・寺院の宗教文化活動について、従来の宗派史の視点からは見過ごされてきた分野の諸事実を明らかにすることに力を注ぎ、中世国家の特質と宗教の社会的機能を究明しようとする意図をもっている。
今日の科学技術をささえる近代科学は、ガリレイやニュートンが活躍した16世紀後半から17世紀に生まれました。18・19世紀と着実に発見を積み重ね、新しい技術に応用されました。しかし、それらが人々のあいだに浸透し、その暮らしぶりを一変させるのは20世紀に入ってからです。アインシュタインはそんな20世紀を代表する科学者です。小学校中学年から中学生。
ニュートンは、疑問やひらめきを、実験によって、ひとつひとつたしかめていきました。ほんとうに偉大な点は、それまでまったく関係のない現象だとされたり、ちょっと見ただけでは、ちがうと思われるようなできごとや変化も、原因は同じであることを示し、それをだれもが使える法則にまとめあげたことです。小学校中学年から中学生。
中国新石器時代から古代にいたる神話の全体像を、先史の天文暦法を根底において復元した神話考古学の先駆的大著。
あまりに原稿が書けない飼い主を見るに見かねた猫が、ついに筆を執った、もといキーボードを引っ掻いたという、漱石もビックリの英語入門書。猫だけに、「アイ・アム・ア・キャット」から始まるが、「いまさらアイ・アム?」と小馬鹿にする事なかれ。「吾輩」の手引きがあれば、これだけで、面白いほど英語が分かる。英語上達のポイントは、練習問題を飛ばさないこと。ぜったいの効能、請け合います。
「戦後」の時空間の中で、国家への考察を徹底封鎖し、その結果、主体性・価値観・魂を喪失した日本および日本人に、戦後日本の思想的営為の「歪み」を鋭く指摘しつつ、「国家意識」についての再考、「国家論」の構築を促す、画期的な書き下ろし論考。
人生の楽しみ方や生きがいが真剣に求められるいま、人々の「学習」熱はかつてなく高まっている。大人たちが再び学びの席に着く動機はさまざまだが、共通するのは、より自分らしく、より自由に生きたいという思いだ。本書ではカルチャーセンターを舞台に、学びを人生の糧とした人々を通じ、豊かな生き方を考える。
君は何に命をかけるか。君は何の為になら死ぬ事が出来るか。この問いに答える事が、生きるという事であり、この問いに答える事が、人生である。