近年、中世の寺院の多くが「惣寺」と呼ばれた僧侶たちによる合議を基本として運営されていたことが、徐々にあきらかになりつつある。本書はそのような惣寺を基礎単位とした中世寺院の広がりを寺院社会として捉え、その歴史的な意味を考察しようとするものである。
住まいや食に関して、ライフワークとして日々研究している著者が、その真髄である呼吸技法の原理と意義を説いた異色の研究論文。
小泉首相には何かが足りない。「金正男不正入国事件」や集団的自衛権を棚上げにした「対米支援策」、日程を変えた「靖国参拝」、「真紀子…宗男問題」、そして肝心要の「構造改革」にしても、ビジョンが定まっているとは思えない。混迷する今の日本に必要な総理の資質とは、「日本の文化や歴史に根差した新たな国家像を示すことであり、それを果たす使命感を持つことだ」と著者はいう。小泉首相にはそれが希薄なのだ。だがそれは、ほかの政治家にも、ほとんどの歴代首相にも共通する。政治的リーダーを持ち得ない日本の歪んだ社会構造を解き明かす、目からウロコの書。
ルネサンス期の医師・錬金術「哲学者」パラケルススは精神医学的医療の先駆者でもあった。ここに「無意識の心理学」の萌芽があるとみたユングが情熱を尽くして語る。
21世紀の市場社会はどこに向かうのか?グローバリズム/市場主義の深化/リスク社会化/不平等化など焦眉の問題を論考、新たな市場社会のモデルに向けて提言を行う。
女性だからこそ広がる選択肢。20代、30代のキャリアデザインが人生を決める。
本書は、改版前にのせた単語のうち、疑問を残す単語は一応保留し、その後、著者が新しく対応語だとして認知した語を追加したりして千三百余語を得た。そして、語義を中心にした分類と、単語全部を五十音順に配列という、二通りに分類して読者の便を計っている。
本書では、的を核子および原子核同士の数百MeVまでの衝突による反応に絞り、それに対する基礎的な理論の考え方、模型の導出、定式化、物理的解釈などを体系的に説明することに努め、個別的な反応の記述、実験との比較などについてはそれに必要な範囲に止めた。本書は核反応理論を初めて学ぶ人、核反応理論に興味をもつ他分野の研究者、この分野の研究者でもう一度基礎を振り返って見たいと思う人などを読者として念頭に置いている。
本書では内分泌・代謝疾患の基礎的事項や、診断技術、治療方法、これに関与するナースのかかわりについて各専門家に執筆をお願いした。看護スタッフを対象としたものではあるが、アップデートの内容を含み、看護スタッフのみならず、学生や研修医、内分泌・代謝専門医以外の医師にとっても十分に役立つものと思う。
KYTとは?…K(危険)Y(予知)T(トレーニング=訓練)。本書では、イラストを見て考える、感性を刺激する医療事故防止に役立つ最高の実践的トレーニング法を解説。
長期停滞。はたして日本経済は持続可能か-官界・金融界で大反響を呼んだ特定会員向け金融情報サービス上の知的格闘を公開。内外の知性31人によるこの論争の見取り図を序章に付す。