和歌のリズムを決めるのは何か。なぜ、西洋詩においては隠喩が重んじられたのに、和歌においては掛けことばが発達したのか。なぜ、日本の詩歌は個性を禁じる方向へ進んだのか。作者の無意識が作品の構造に反映されることはあり得るか。
9・11の同時多発テロは世界の仕組みを大きく変えた。アメリカの単独行動主義の結果、国際規範は権威を失い、国際法秩序は崩壊の危機に瀕している。そしてアメリカ国内でも、対テロ戦争の「戦時下」にあるとの理由で、憲法に保障された自由は制限され、国民への監視は強められつつある。「文明」の内部に生息する「野蛮」は世界の秩序をどう変えようとしているのだろうか。アメリカニズムの来歴と新たな現象を分析し、その未来を占う。
キミの名は式部瞬。中学三年生。頭はよい。成績がいまいちなのは単に勉強をしないからである(と、本人は思っている)。小さいころから変にカンが鋭かったりしたことがあった。日本風(ジャパネスク)ゲームブック復刊。
「豊かさゆえの長期的停滞」へと入った日本に新たな国家像はあるか。「量」から「質」へという経済社会の転換点を解き明かす画期的論考。
マーケットを動かしているのは顧客の気分だ。理屈、論理が先行していても、結局は感性、情緒で買うことになる。この顧客の一見とらえどころがない情緒に、どのように動機づけするかー気分をとらえるマーケティング・アクションとは何か。物の消費を超えて情報とサービスの消費に入った今日、気分という非論理に、論理性、着眼点、具体的ノウハウを与える。
寂しさを抱えた中年男と若い女。偶然の出会いのはずが、互いの過去の恋愛が交錯しはじめる…。男と女の運命の不可思議と性愛を描く濃厚な恋愛小説。
なぜアメリカの「一極支配」はあり得ないのか?なぜ日本は「アメリカ依存」ではやっていけないのか?35の「疑問」について、平易かつ明解にレクチャーする、強靱な思索の結晶としての「アメリカニズム」批判。
「西欧近代とは何か?」だれもが疑わなかった理想社会に齟齬が生じはじめた。その現実を前に、再認識を余儀なくされている「近代」の意味。自由、平等、民主主義、市場経済…アメリカが掲げる輝かしい「文明」は、同時に形式的な官僚主義、空虚なニヒリズムを生み出した。信ずべき確かな価値を見失い、茫然自失する私たち。人類が獲得した果実ははたして「進歩」だったのか。ホッブズ、ルソー、ウェーバーなど、近代を決定づけた西欧思想を問いなおし、現代文明の本質と危うさに真っ向から迫る新しい文明史観。
弱冠23歳の衝撃的なデビューから80代半ばまでの約60年間、デザイン界の第一線を走り続けた河野鷹思。1930年代半ばには、すでにデザイン界の頂点に達し、戦後、グラフィックデザイン中心に移っていくさまをたどる。
本書は、鉛フリーはんだなどのテーマについて100項目を選び記述したものである。
いつも机の上が雑然としている多すぎる情報を処理しきれない目の前の仕事に追われて時間が足りない…。整理・ファイリングの壁を心理学的に分析し、打ち破るための「10の習慣」。
第一次大戦を境に幕を開けた「現代」。西欧の凋落を背に、自由・民主主義のアメリカ、社会主義のソ連、そしてファシズムが「世界」を動かす。二十世紀の挑戦、それは新しい価値と希望の創出だった。しかし、私たちの不安は消え去らない。ニヒリズムから逃れる術はないのだ。それに気づいたとき、勝ち残ったアメリカ文明の欺瞞が見えてくる。ニーチェ、ハイデガーの鋭い指摘を踏まえ、大衆化される現代社会の本質と危険性を暴き出す。独自の歴史観と広角な視点で時代の見取り図を提示する、佐伯啓思の「現代文明論」講義・完結編。
本書では、67の祭りを、山車や神輿が主役の祭り、とにかく豪壮で男たちの姿が美しい祭り、おもに優雅で官能的な祭り、踊り好きにはたまらない祭り、「え!こんなものが…」と驚くような変わった祭りの5つに分類して紹介している。
地と祖に代々挨拶をなす為、言葉を受け継ぎ来た者の書。奉書に位置する物としてある。句歌集。