現代の日本人は“金の力”を信用しすぎてはいないだろうか。金さえあれば、なんでもできると思い込んでいる。あたかも、金が現代の神であるかのように…。金の虚構性を見極め、経済価値の嘘を暴く。
気鋭の社会科学者が提唱する、「現代文明」を考える視点。
シラケ、指示待ち世代、安定指向、マユ族…。若者を揶揄する言葉は多い。しかし、彼らは白けていなかった。指示も待たなかった。安定指向でも、マユ族でもなかった。92年夏、「東京工学院」の学生たちはひとつの講演会を成功させた。炎天下の52日間で、彼らを何を見つけたか。
本書では、人間性の進化を実現することを目的に、理性を中核とした近代の人間観を批判し、感性を人間の本質と考える感性論哲学の新しい人間観を提示した。
冬から冬へ。めぐる季節に出会ったもの、見たもの、失うもの。どこか滑稽で哀しい夢のような日々、人々の孤独の風景を、鮮やかな文体で描いた会心のデビュー作。
自由や民主主義は、本当に絶対的な価値であったのか。戦後日本を根底から問いなおす現代日本社会論。
中国人は鉄の鍋、英国人は真鍮釜、中東人は合金鍋、日本人は銀の器。ならば韓国人は?現代韓国を代表する知性が語る瞠目の韓国人論。
いま、世界文明の中心は日本の真上にある。この大転換期を担うわれわれの使命とは何か。感性論哲学の提唱者が説く生きた指針。
この国を脅かす秩序崩壊と精神の頽廃ー。我々に残された「最後の選択肢」とは何か?論戦のなかに浮上する揺るぎない指針。
私立清明学園2年の寿八澄は、浅草育ちで大のお祭り好き。そんな八澄は、お祭りの三日間だけ顔をあわす古川雅人のことが気になっていた。夜祭りのあと、二人は誘い合って神社の境内へ行き、雅人に抱きしめられた八澄は“一人よりも二人でいたい。二人よりもひとつになりたい”と想った。しかし、別れも告げずに帰って行った雅人。この次会えるのは一年後?雅人のことを考えると、せつなさが募る八澄だった…。
今日の科学技術をささえる近代科学は、ガリレイやニュートンが活躍した16世紀後半から17世紀に生まれました。18・19世紀と着実に発見を積み重ね、新しい技術に応用されました。しかし、それらが人々のあいだに浸透し、その暮らしぶりを一変させるのは20世紀に入ってからです。アインシュタインはそんな20世紀を代表する科学者です。小学校中学年から中学生。