本書は、分裂病が軽症化し、境界例が増加している状況の中で、不明確になった神経症にいかに対応すべきかを探ろうと編まれたものであり、そのために、第一線の臨床家がさまざまな立場から、具体的な治療経過を公開したものである。
今回の改訂では、超高齢社会、格差社会といわれる現代の社会情勢を踏まえ、各分野において保健師が取り組むべき活動について詳述。
本書は、小児科の臨床でしばしば問題となる主な症状について、その考え方と主な疾患を簡潔に述べたものであり、さらに各章に実際の症例が提示されて各章のまとめができるように工夫されている。
自立を求め反抗する子どもに、親としてどう関わるべきか。子どもの健康な心理社会的発達を促進し、かつ、子どもとの良好な関係を構築・維持するための養育スキルを明らかにし、子育て支援プログラムの提案も行う。
思春期やせ症の多発や境界例などの新しい病態の登場により、従来の治療方法を超えた技法が要請されるに至った。こうした病態に対処した臨床指導書として、ウィニコット、アブラハム、サリヴァン、マーラー、ガントリップ、ジェーコブソンの理論と技法を収めたのが本書の初版であった。今回の増補に当っては、新たにエリクソン、マスターソン、バリント、ビオンの理論を補い、それの実地臨床への適用を初版同様に具体的な事例をとおして紹介することにより、名実ともに精神科医・心理臨床家必読の書となった。
本書では、8疾患の症例を西洋医学・漢方・中医学を比較対照しながら、治療過程が述べられるほかに、「分裂病の経絡」と「東洋の性格類型」にも論及されている。
現代の精神科領域は新しい課題を背負っている。家庭内暴力やアパシー,境界例など従来の疾病概念や治療技法があてはまらない多種多様な病態の解明である。こうしたパーソナリティの発達障害が主題となる思春期・青年期の障害をめぐって,さまざまな仕事が成されている。その理論と実態はどのようであるか,本書では,現在この領域において有力な7人の理論を取りあげた。
世の中、性の健康のための基礎知識が欠けている。お医者さんだって性の話は苦手だ。キンゼイ研究所のデータを駆使して、性の悩みに科学的に答えた最新の啓蒙書。
本書は、著者が長年の臨床経験からもっとも「縁があった」とする強迫症とその周辺(境界例、対人恐怖症、思春期・青年期患者の精神病理、分裂病)に関する治療論的な論文集である。