小児・思春期における精神・行動障害の特徴、病因、経過、診断・治療法などを記載したガイドブック。各章の終わりに引用文献と参考文献を収録。巻末に、付録として親のための参考文献和文・欧文の各索引がある。
本書は、医学生や研修医が小児プライマリ・ケアを研修する際に、外来小児科学のミニマム・エッセンシャルを理解するためのマニュアル本である。内容は、外来でよくみる日常疾患診療とヘルスケアについて、何を学ぶべきか、落とし穴はどこか、専門医に託すまでの診療能力の限界、患者指導の要点、自己評価の方法などで、小児科専門医ではない臨床医にも、必要な最小限の学習目標を整理している。とくに付録として、活字では伝えられない内容を収めた教材DVDを用意した。
精神分析学について幅広い知識と豊富な臨床経験を持つ著者は、対象関係論の視点をとりいれ、日常臨床の積み重ねの中から著者流の精神療法を築き上げた。本書には、著者の多岐にわたる臨床的研究の成果が盛り込まれている。現在の精神療法の領域における臨床的諸問題に関し、著者の最も得意とする思春期・境界例に関する論考をはじめ、神経症・うつ病・精神分裂病等、さまざまな精神疾患への実践的精神療法、また精神分析的精神療法と家族療法という治療的アプローチの観点からまとめた実践的技法論、前思春期発達の問題としての初潮周辺症候群の提唱等が収録されている。
コミュニケーションを重視し、社会への一歩を踏み出すとともに、悩み、傷つき、抑えきれない衝動に駆られるのはなぜか?10〜20歳頃の心・からだ・脳の成長とその背景に多面的に光を当てる。
重篤なこころの「病」を抱えたクライエントと向き合う精神科臨床現場において、臨床心理士はどのようにかかわることができるのか。本書では、編者らが主宰する研究会での「事例報告・事例検討・事例研究」を通してお互いに研鑽を積んだ執筆者らによって、クライエントとの心理療法過程が描き出される。
日本の大規模治療施設の1型糖尿病治療・ケア50年にわたる経験のエッセンスがここに!
さらに完成度を高めた小児科学の“ファーストブック”。遺伝性疾患、スクリーニング、緩和ケア…最新知見も手にとるようにわかる。
小児、AYA世代のがん治療と生殖医療にかかわる看護師、助産師、医師、薬剤師、心理職、相談員、カウンセラー必携!
主体性や価値に着目した支援とはー。AYA(思春期・若年成人期)の人生における意味やこの時期のケアが回復にもたらす影響を問う。
ー著者は、時代とともに変容する家族、学校、社会を視野に入れながら、時を経ても変わらざる子どもや若者の心性に寄り添ってきた。本書には「思春期臨床は、クライエントの現実の“人生の質・生活の質”を向上させるものでなければならない」との思いが貫かれ、児童・思春期臨床四十余年の臨床経験が凝縮されている。-今回の第三版では、従来の章の加筆修正に加えて、発達障害やトラウマ、チーム・アプローチや薬物療法などの10章を新たに追加、大幅な改訂増補となった*
●白血病は速やかな診断と治療の導入が重要な役割を果たす疾患である.古くから細胞形態に基づいた診断法が確立されてきたが,近年では遺伝子異常やゲノム解析が診断に大きく寄与するようになっている.
●最近ではAMLに対し,遺伝子変異を標的とした治療薬が臨床に導入されつつある.さらに,ALLの一部に対し,新たな抗体医薬や免疫細胞治療が有望な効果を持つものとして注目されている.
●白血病の治癒率の向上を目指した治療における進歩は目を見張るものがある.本特集では,特に注目を集めているトピックについて,各領域のエキスパートの先生方に最近の知見をわかりやすくまとめていただく.
白血病各論
1.WHO分類(2017年版)における白血病の分類
2.急性白血病の分子病態
3.急性白血病のゲノム異常─小児と成人の特徴
4.成人急性白血病の疫学と診断
5.小児白血病における遺伝性素因
6.思春期若年成人(AYA)世代急性白血病の特徴
7.急性骨髄性白血病(AML)に対する分子標的薬の展望─FLT3阻害剤とIDH阻害剤
8.フィラデルフィア(Ph)染色体陽性急性リンパ芽球性白血病(ALL)の特徴と治療
9.急性リンパ性白血病に対する抗体医薬の臨床効果─ブリナツモマブ,イノツズマブ・オゾガマイシン,リツキシマブ
10.急性リンパ性白血病に対するCAR-T細胞療法─その現状と展望
11.慢性骨髄性白血病(CML)に対するチロシンキナーゼ阻害薬の多様性と治療選択
12.チロシンキナーゼ阻害剤によるCML治療の効果判定法と服薬中止の可能性
13.白血病に対する同種造血幹細胞移植
14.白血病治療後のサバイバーシップ
トピックス
15.Ph-like ALL─位置づけと今後の展望
16.急性リンパ芽球性白血病(ALL)に対する治療法─ネララビンとクロファラビンの臨床効果とその役割
17.微小(測定可能)残存病変(MRD)を指標とした成人Ph陰性ALLの治療
18.人工知能を用いた白血病診療の可能性