レーベルを移し、2年半ぶりにリリースされたアルバム。変幻自在の戸川の声が描き出す、思春期の肥大した自意識が生むひずみ、プラスティックなSF、そしてスパイものと、本作でもヤプーズ独自の世界が展開される。細部まで凝ったアレンジも聴きもの。
本書は、看護者が専門教育を受けたという自負心から、患者やその家族、ないしは疾患を無意識的に自分からはかけ離れたものとしてみようとすることを否定する視点から書かれている。しかしだからといって患者と一体化し、その悲しみや苦しみをわがことのように受けとめようとする看護者になることを望んだものでもない。臨床の知とはあくまでも、看護者-患者の相互性の中に見いだされるべきなのであり、本書の目的は、その相互的な関係性の中に存在する自己と他者を再発見する基礎を学び、将来それを展開していくところにある。
本書では、生理的特性を中心に展開されてきた栄養管理にとどまらず、食糧難の時代から飽食の時代を迎え、生活習慣病が危惧される今日、生活習慣の現状と問題点についてどう対応していったらよいのか、あわせて栄養管理の観点から考えてみた。
本書は、次の3部構成とした。第1編の「栄養管理と栄養状態の評価・判定」は本書の総論に相当する部分で、栄養管理の考え方、種々の栄養環境への適応、栄養状態の評価・判定、そして科学的な根拠に基づいた栄養素必要量の求め方について記述している。第2編の「ライフステージ栄養学」は、各ライフステージの生理的特徴、栄養状態の特徴、栄養アセスメント、栄養必要量、栄養関連疾患、そして栄養管理と、順を追って応用栄養学の実践的な内容を記述した。第3編は、「特殊栄養学」として、生体リズム、運動とスポーツ、ストレス応答、そして特殊な環境における栄養とのかかわりを、高温・低温環境、高圧・低圧環境、無重力環境として取り上げた。また、管理栄養士国家試験の新出題基準をも視野に入れた内容としている。本書は、全体を通じて、個人のライフステージ、ライフスタイルごとの栄養管理の考え方と手法を学び理解できるように編集している。
人種、民族、ジェンダー、階級、宗教、セクシュアリティ、さまざまな背景をもつ現代の若者とヤングアダルト文学の主人公たち。そのあり方をポスト構造主義理論で読み解く。
対人関係療法(IPT)は、近年、うつ病患者に治療効果のある心理療法として急速に普及しつつあり、米国精神医学会のうつ病治療ガイドラインに認定され、わが国においても厚生労働科学研究に採り上げられている。IPTについては、基本的なマニュアルはあっても、その「本質」を理解し、臨床応用するための実践書はまだ少ない。実際の臨床現場においてIPTをどのように取り入れるべきかを、IPT成立の歴史から他の精神療法との違い、IPTが適用される精神科的障害に対するケーススタディを通して、専門家「ならでは」の関心と疑問から明確にしたのが本書である。
2010年度版日本人の食事摂取基準対応。『応用栄養学実習』の改訂版。