セックスは人間本来の能力ですから、セックスの力を十二分に発揮して異性を幸福にしようと努力することは、そのまま人間讃歌であり、人権教育そのものです。本書は、生命論からはじまり、セックスのからくりを語り、最後に人間のすばらしい行為としての愛にいたる、という構成をとっていて、性教育の目的にもっともそった内容になっている。
本書の目的は、心身症の理論を新たに確立し、それを科学的データで確証し、神経性食思不振症の実際の治療例を提示しながらその理論を明らかにしていくことである。病気の中心は個人にあるのではなく家族にあるのだという新しい診断を、実際の臨床例に基づき著者たちの見解を述べることにより導きだす。今までは治療のうまくいかないとされていたこの種の疾患に対して、家族療法がいかに効果的であるか…が本書において、詳細に論じられている。
思春期をどう生きるかは、その後の人間的成長に大きな影響を与えます。著者は前著『子どもの精神力』で、子どもが“自分自身を生きいきと生かす力”(精神力)を身につけることの重要性を提起し、そのためには親はもっと手をさしのべようと訴えました。思春期の子どもたちこそそうした精神力を養い、生きる力を育てていくことが大切です。本書は、最近の新しい症例をたくさん紹介しながら論じた、思春期の子をもつ親のための子育て論です。
戦略・組織・情報。日本の企業経営を考える、わが国初の「個人」年報。
病院が雑踏に見えることがある。ぼくは、「雑踏の医療」と呼んでひとりで頷く。大学病院や一流の病院に比べると、設備、技術、研究、治療などいろいろの点で随分と劣ると思う。でも雑踏は雑踏なりのよさを持っているのではないか,と思ってこれらの文章を書いてみた。
病院を訪れる表情のない若者たち、病院の中で彼らを戒めているだけでいいのだろうか。思春期の性、大人たちが歪ませてはいないか。
本書は、特にこれから結婚される方、結婚を前提として付き合っている恋人のいる方のために書いたものです。性に対する正しい知識、妊娠や出産について、あるいはそれ以前の思春期のあり方なども含めてわかりやすく書いたものですから、そういった方々にぜひ読んでいただきたいと思います。
古き良きセンス・オブ・ワンダーに愛を込めてノスタルジックに展開するSFシネマ・クリティック・ノヴェル。この驚異の時間旅行で、キミはSF映画の真髄を見る。
この本は、将来、幼稚園、保育所、養護施設などに勤め、多くは「母親」となる、保育科女子学生のための精神衛生の講義をまとめたものである。
大転換期を迎えるアメリカ社会の危機的変貌の実態を統計的・経済学的に鋭く分析。家庭や仕事、雇用はどう変わるか。教育や老後はどうなるか。人間の一生を6段階に分けて、《いかに生きるか》の条件を徹底追究。
主として思春期男子の精神的・肉体的特質を明らかにし、それらの教育と指導および治療のための適切な指針を豊富な実例と写真・図で、第一人者が解説した関係者必読、本邦初の労作である。
とらえがたい感情と身体の変化に驚きながら“知恵”を身につけてゆく思春期の少女たち。精神分析や心理学の理論はその時期特有の困難を予言するが、文学作品には女性の歩む道程がみずみずしく描かれている。アンネ・フランクやジュリエット、そしてJ.オースティンなどの作品を手がかりに、女性の真の成熟の意味を考える。