少女から女へ、少年から男へ-。ワルガキも生意気盛りもそれぞれに通りすぎる、人生のひと時を描いて、おもしろくてためになる痛快エッセイ!
アメリカの家族問題は、いま日本の親と子のテーマになりつつある!一番難しいと言われる十代の青少年のしつけと教育。進学、友人、性、暴力など、子ども達をとりまく様々な問題を心理学的立場から分析し、理性的な親こそ、息子・娘との明るい健全な関係を築けると説く愛の教育論。
アザラシはかつて陸上の哺乳類であったが、彼らは海に帰っていった。本書では、イギリスの沿岸に生息するハイイロアザラシとゼニガタアザラシを中心に、生活、習性、分布など、彼らの知られざる生態のすべてを紹介する。自然とアザラシの生みだすシンフォニーは、私たちの体に流れる遠い海の記憶を呼び起こすにちがいない。
人間を愛してやまない精神科医が豊かな医療経験の中から象徴的な事例をひきつつ、不登校、妄想、性的逸脱、非行…等を生む心の病いの内側を鮮やかに解き明かす!
現場に赴いてまだ年数の浅い看護婦、保健婦、助産婦、養護教諭などはもちろん、保健体育や理科の教師、PTA活動を進める人たちなどからの切実な要請に応えるべく、本書は卒後教育の一環として、長く看護教育に携ってきた経験からまとめられた。
セックスは人間本来の能力ですから、セックスの力を十二分に発揮して異性を幸福にしようと努力することは、そのまま人間讃歌であり、人権教育そのものです。本書は、生命論からはじまり、セックスのからくりを語り、最後に人間のすばらしい行為としての愛にいたる、という構成をとっていて、性教育の目的にもっともそった内容になっている。
本書の目的は、心身症の理論を新たに確立し、それを科学的データで確証し、神経性食思不振症の実際の治療例を提示しながらその理論を明らかにしていくことである。病気の中心は個人にあるのではなく家族にあるのだという新しい診断を、実際の臨床例に基づき著者たちの見解を述べることにより導きだす。今までは治療のうまくいかないとされていたこの種の疾患に対して、家族療法がいかに効果的であるか…が本書において、詳細に論じられている。
思春期をどう生きるかは、その後の人間的成長に大きな影響を与えます。著者は前著『子どもの精神力』で、子どもが“自分自身を生きいきと生かす力”(精神力)を身につけることの重要性を提起し、そのためには親はもっと手をさしのべようと訴えました。思春期の子どもたちこそそうした精神力を養い、生きる力を育てていくことが大切です。本書は、最近の新しい症例をたくさん紹介しながら論じた、思春期の子をもつ親のための子育て論です。
本書は、分裂病が軽症化し、境界例が増加している状況の中で、不明確になった神経症にいかに対応すべきかを探ろうと編まれたものであり、そのために、第一線の臨床家がさまざまな立場から、具体的な治療経過を公開したものである。
戦略・組織・情報。日本の企業経営を考える、わが国初の「個人」年報。
病院が雑踏に見えることがある。ぼくは、「雑踏の医療」と呼んでひとりで頷く。大学病院や一流の病院に比べると、設備、技術、研究、治療などいろいろの点で随分と劣ると思う。でも雑踏は雑踏なりのよさを持っているのではないか,と思ってこれらの文章を書いてみた。
女性に圧倒的に多い思春期やせ症。発症のきっかけはさまざまだが、この「病い」の共通項として女性という性への疑念、嫌悪、拒絶がみられるのではないか-。自らの「病い」を見すえ、立ち直った人、あるいは「病い」とつき合っている人の言葉を中心に、この「病気」を治療するとはどういうことか、なぜこの「病い」が存在するのかを、女性の感性でさぐる。