米国で主流をなすシステム論の立場を取ると否とにかかわらず、精神医学・臨床心理学領域で、家族を視野にいれない臨床は、今や考えられない。本書は、さまざまな家族療法理論により、あるいは独自の経験と技法により、そしてまた病院や相談機関などいろいろな場面で家族にかかわってきた臨床家による実践記録であり、そこにみられる理論の検証と技法の適用、種々の条件による限界とその対応はすべての臨床家に限りない示唆を与えてくれる。
病院を訪れる表情のない若者たち、病院の中で彼らを戒めているだけでいいのだろうか。思春期の性、大人たちが歪ませてはいないか。
本書は、特にこれから結婚される方、結婚を前提として付き合っている恋人のいる方のために書いたものです。性に対する正しい知識、妊娠や出産について、あるいはそれ以前の思春期のあり方なども含めてわかりやすく書いたものですから、そういった方々にぜひ読んでいただきたいと思います。
古き良きセンス・オブ・ワンダーに愛を込めてノスタルジックに展開するSFシネマ・クリティック・ノヴェル。この驚異の時間旅行で、キミはSF映画の真髄を見る。
これまでの15年あまりの私の心理臨床の体験をもとに、思春期の女性たちの心の危機の諸相と、それに対する心理治療者の具体的な対応を、フィクションの形で自由に描いてみました。フィンションではありますが、単なる絵空事ではなく、“心理的次元”では充分に事実に根ざしたものとお考え下さい。
この本は、将来、幼稚園、保育所、養護施設などに勤め、多くは「母親」となる、保育科女子学生のための精神衛生の講義をまとめたものである。
大転換期を迎えるアメリカ社会の危機的変貌の実態を統計的・経済学的に鋭く分析。家庭や仕事、雇用はどう変わるか。教育や老後はどうなるか。人間の一生を6段階に分けて、《いかに生きるか》の条件を徹底追究。
主として思春期男子の精神的・肉体的特質を明らかにし、それらの教育と指導および治療のための適切な指針を豊富な実例と写真・図で、第一人者が解説した関係者必読、本邦初の労作である。
とらえがたい感情と身体の変化に驚きながら“知恵”を身につけてゆく思春期の少女たち。精神分析や心理学の理論はその時期特有の困難を予言するが、文学作品には女性の歩む道程がみずみずしく描かれている。アンネ・フランクやジュリエット、そしてJ.オースティンなどの作品を手がかりに、女性の真の成熟の意味を考える。
ゆるぎない信仰とロマンに溢れた暖かな提言。“人間の生命現象”そのものに聴くことから出発して、今日の家庭教育・学校教育が失いつつある、若者のいのちの態系を支え導く環境に“なくてならぬもの”、“究極的なもの”の意味を問う。
子どもの心は人間らしく豊かに育っているか。子ども(人間)にとって大切な何かが見失われようとしてはいないか。特に大切な思春期の節目。さまざまな子どもとの出会いを通して考える中学生の心、教育の原点。
非行・登校拒否・摂食障害…。思春期・青年期の諸問題を家族関係のなかから検討する。その現在と未来。
登校拒否の子どもたちに必要なのは薬ではない。積極的な治療の必要性を痛感する精神科医の立場から発言する。