壊れそうな自分を外界から守る工夫としてのひきこもり。傷つきやすく「対話する関係」をもちにくい彼らの孤独を受けとめるためには、いったい何が必要なのだろうか。ひきこもりの実情や、適切な周囲の対応について実際の治療場面をふまえ解説。
思春期は子どもから大人に向かう不安定な年頃。この時期、生じやすいこころの揺れや病い-不登校、拒食、非行、対人恐怖、うつ、精神分裂病、いじめ等々。その原因や背景はなにか。家族や学校、今日の風潮についてはどこに問題があるのか。親や教師、医師の対応の原則とはなにか。子どもとの適切な距離を保てない親や大人になれない若ものの急増、個別生徒に目の届かない学校の問題を含め、思春期精神医療の第一人者が、30年にわたる臨床体験から、広い視野と深い洞察をもって考える。
種々の原因により不登校に陥って苦しんでいる子どもたちと、学校、家庭、相談・医療機関との連携を通して臨床家として粘り強くかかわった5例のケースを収録。
思春期を迎えたノアは肉体的な成長が顕著で、発作が起こると両親にはコントロールできないことも多くなった。ジョシュは心臓病になり、長兄カールは反抗期を迎え、フミのストレスも高まっていく。ノアを施設に託す時が迫りつつあるのか?ノアの将来はどうなるのか?そして、苦闘の果てに家族が見出したささやかな勝利とは。
心身の成長の途上で、自らが背負い切れない心の重荷ー孤独、不安、焦燥、そして怒り…。コントロールできない衝動に親と子が破壊されてしまわないために。子どもの心の「枠になる」ことの大切さ。
自然や社会の環境が大きく変わり、それにつれ病気や健康に対する考え方も激変している。子ども達はその変化に敏感に反応し、さまざまな新しい疾患や症状に苦しんでいる。家庭では、どう対処すべきか。医者には、どうかかればいいか。乳・幼児期から思春期まで、子ども達の発達を的確にとらえ、現代の親子の疑問に答える。
本書は、女性のQOLの改善のために、女性ホルモンをもっと役立てて頂きたいという発想から書かれた。とくに最近、更年期女性に対する女性ホルモン補充療法が性器だけでなく、脳や骨や血管や皮膚などにも作用することが明らかになり、女性ホルモンこそ、すこし大げさにいえば不老長寿の妙薬とさえ感じさせられている。本書では産婦人科医のみならず内科、小児科、整形外科、総合医にも女性ホルモンを理解してもらい、できれば臨床にも利用してもらえるような記述を心がけた。
本書は自閉症の研究者である著者たちが、科学的観点から自閉症について解明されたことを、親の「解説書」として書かれました。本書のねらいは、読者の前に科学的な事実を示すことで、自閉症の複雑さが断片的なものにならないようにし、子どもについてよく知っている親が、情報を得た上で自分自身で判断できるようにすることです。
著者はここ25年以上、子どもの発達に興味をもち、新生児の神経学的診察法、乳幼児健診の発達チェック、脳障害児の早期発見、ハイリスク児の早期介入などの仕事をおこなってきた。乳児から思春期までの子育ての知識や技能を、できる限り本を読み勉強してきた知識や経験を加えてまとめたのが本書である。
国試に絞り込んだ重要事項と既出問題350問、豊富な画像、簡潔で解りやすいOne Point Lesson、臨床の現場にも十分対応。いち早く新ガイドライン(必修・禁忌問題)に対応。