著者も書いているとおり、第2版の改訂とは一線を画し、今回はかなりの部分で手が加えられたため、内容としてはかなり充実したものになっていると思う。また、最新の知識も盛り込まれているので、学生諸君も臨床実習などで役立てていただけることだろう。
医学情報をup to date、正常経過の看護診断リストを掲載。病気がみえる、カルテが読めるー目でみる疾患、病態生理、症状、診断・検査値、治療法。ケアの根拠とポイントがつかめるー情報収集、アセスメント、看護診断、ケアプラン、評価。母子と家族の全体像がみえるー看護過程のフローチャート、病態関連図と看護問題。
とかく難解とされる発疹を、画像診断学の手法に準拠して明快に解説し、非専門医がある程度の精度で診断に到達できる手法を、35年の臨床経験を踏まえて披瀝。同じ臨床写真を随所に繰り返し、重要なポイントを印象づけるようにした。
皮膚科医が手の内を明かす!症状ごとの治療パターンを伝授!あらゆる診療科でよく出会う60の皮膚症例を厳選!診断のポイントとなるキーワードを導き出し、診断につなげるワザを伝授!一般医が押さえておくべき「この症状・この疾患にはこの薬」が明快にわかる!
コモンな呼吸器疾患はこう診断する。ジェネラリスト必見の沖縄ケースカンファレンス。
相次いで発表された日米欧のガイドラインを対比し、カンジダ症への理解がさらに深まる充実の構成!日常的病棟で遭遇するカンジダ症が解説のターゲット。この領域におけるわが国のエキスパートが集結し、よりアップデートな内容に!臨床現場で活用できる最新の知識と情報を満載。医療従事者に必須の1冊!
近年の神経感染症に関するトピックとして細菌性髄膜炎の遺伝子診断、ナタリズマブとPML、子宮頸がんワクチンによる神経合併症などが挙げられる。神経感染症の診療・治療の進歩とともに感染症という観点からみた免疫性神経疾患の現状までを体系的に整理する。
特集の意図[PDF]
中枢神経感染症の診断 臨床における問題点と今後の課題
森田 昭彦
細菌性髄膜炎の現状
亀井 聡
中枢神経系感染症の遺伝子診断
大楠 清文
中枢神経系感染症における画像診断の役割
横田 元、他
子宮頸がんワクチンの副反応と神経障害
池田 修一
HTLV-I 関連脊髄症
中村 龍文、松尾 朋博
インフルエンザ脳症
鳥巣 浩幸、原 寿郎
ギラン・バレー症候群と先行感染 日常診療のエッセンス
古賀 道明
感染症と免疫性神経疾患 多発性硬化症・視神経脊髄炎とEBウイルス
森 雅裕
ナタリズマブ誘発性PMLの病理
神田 隆
中枢神経系日和見感染症の病理
新宅 雅幸
同種造血幹細胞移植におけるHHV-6脳炎
緒方 正男
単純ヘルペス脳炎 update
黒田 宙
プリオン病の治療動向
坪井 義夫
HIV感染症治療の進歩
松井 佑亮、高折 晃史
■総説
紀伊半島の筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合
-疾患概念の変遷と診断基準の位置づけ
小久保 康昌
●症例報告
抗αエノラーゼN末端抗体陽性のレヴィ小体型認知症の1例
-橋本脳症との鑑別診断
伊倉 崇浩、他
●追悼
瀬川昌也先生が目指されたこと
野村 芳子
■反復後期流・早産の治療
既往早産妊婦の管理
(1)頸管長測定・腟内洗浄の早産予防効果
竹田 純、板倉 敦夫
(2)プロゲステロン療法
原田 寛子、中井 章人
(3)細菌性腟症・持続子宮内感染の診断と治療
塩崎 有宏、齋藤 滋
(4)抗炎症療法
幸村 友季子、向 亜紀、谷口 千津子・他
(5)乳酸菌療法
永松 健、藤井 知行
絨毛膜羊膜炎に対する薬物療法の有効性と限界について
小谷 友美
早産期の前期破水の治療戦略
兵藤 博信
難治性頸管無力症の診断と治療
(1)開腹シロッカー法
明野 慶子、鮫島 浩
(2)経腟的腹膜開放式頸管縫縮術
大槻 克文
腹式広汎性子宮頸部摘出術後妊娠の周産期管理の実際
春日 義史、松本 直、宮越 敬・他
■FGR
重症FGRの娩出時期
千田 英之、金杉 知宣、菊池 昭彦
胎盤・臍帯異常とFGR
仲村 将光、長谷川 潤一、関沢 明彦
small for gestational age児の短期的・長期的問題点
中村 友彦
■胎児機能不全
胎児心電図を用いた胎児状態評価ー胎児心電図装置を用いた
新たな胎児心拍数モニタリングの試み
湊 敬廣、木村 芳孝、伊藤 拓哉・他
胎児機能不全の病態評価における
胎児静脈系血流計測の役割
石井 桂介
内診指接着型胎児オキシメーターの開発
金山 尚裕、内田 季之、庭山 雅嗣
■妊娠高血圧症候群
反復性早期発症重症妊娠高血圧症候群の治療
森川 守
既往常位胎盤早期剥離妊婦の管理
三谷 穣、松田 義雄
●FOCUS
卵子の若返りはどこまで可能か?
井田 守、森本 義晴
●教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
妊娠36週に腟外脱出した巨大子宮頸部筋腫内への大量出血により
胎児心拍数モニタリング異常を呈した症例
多田 克彦、立石 洋子、塚原 紗耶
●Obstetric News
早産の予知と予防(3)
切迫早産の治療
武久 徹
●Estrogen Series
外傷性脳損傷とプロゲステロン(1)
矢沢 珪二郎
●症例
帝王切開術後に持続する頭痛より判明した
慢性硬膜下血腫の1症例
内藤 子来、福岡 実、呉 佳恵・他
*本号は1月・2月合併増大号として発行いたしました。
2016年は本合併・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
認知症の臨床において最も大切なことは、さまざまな原因を持つ認知症の中から「いま治せる」認知症をピックアップすることである。本特集では、認知症の原病となりうる疾患がどの程度の頻度で認知症をきたすかを示したうえで、誤認されやすい他の疾患との鑑別点や確定診断のポイントを紹介する。適切な治療によって認知機能を改善するヒントを探りたい。
特集の意図[PDF]
神経梅毒と認知症
加藤 博子、他
細菌性髄膜炎および脳炎における認知機能障害
亀井 聡
中枢神経系にみられる真菌感染症と認知症
森田 昭彦、他
自己免疫性脳炎と認知症
渡邊 修
神経好中球病と認知症
久永 欣哉
中枢神経系ループスによる神経認知障害
西村 勝治
多発性硬化症と認知症
新野 正明、他
脳悪性リンパ腫と認知症
水谷 真之、他
傍腫瘍性神経症候群における認知症
田中 惠子
内分泌機能異常に伴う認知症
松永 晶子、他
ビタミンB12・葉酸欠乏と認知症
吉澤 利弘
薬物による認知機能障害
篠原 もえ子、他
特発性正常圧水頭症の診断、治療の現況
数井 裕光
血管性認知症は「治せる認知症」か
森 悦朗
非痙攣性てんかん重積状態
溝渕 雅広
アルツハイマー病根本治療薬の開発ー治せる認知症を目指して
秋山 治彦
■総説
記憶を正しく思い出すための脳のしくみ
竹田 真己
●原著
炎症反応を伴った進行性多巣性白質脳症
免疫不全の原因の多様性と病理所見
宍戸ー原 由紀子、他
感染症の病態把握に活きる!適切な抗菌薬使用の用心棒。
腎・泌尿器疾患のすべてをビジュアル化!収録疾患数を増やし、写真・イラスト・図表をさらに充実。疾患概念・診断・治療法をアップデートし、レーザー手術やロボット手術も収載。医師、看護師、理学療法士、作業療法士…etcや医療従事者を目指す学生のための決定版テキスト。