著者はこれまで40年間にわたって爪疾患について、その変形の発生機序、原因、治療法に関して研究を行ってきたので、それらを中心として爪の基礎的な知見ならびに現在の爪疾患に関する臨床的知見をまとめてみることにしたものである。特に、わが国において発表された多くの先人の基礎的データはできるだけ収録している。
歯内療法学も、近年、基礎的理論の面でも臨床技術の面でも、大きく変貌してきている。本書では、生物学的側面を重視した最新の情報を背景として、従来からの基本的技術にあわせて最新の理論と器材を応用したテクニックを紹介、提示することに主眼を置いた。「カラーアトラス」と言う書名のとおり、写真や図を多用して、幅広く初学者から経験豊な臨床家の方々にまで、読みやすく、理解が容易なように心掛けた。
神経内科臨床における重要ポイントが簡明にまとめられており、診療の参考書として大いに役立つと同時に、神経内科専門医試験対策に欠かせないリファレンスブック。試験頻出項目が網羅され、効率よい試験準備に不可欠である。
本書では、疾患モデル動物について、先端的な研究を進めておられる先生方にそれぞれのモデル動物のユニークな点、特に臨床的な病態に重点を置き、ヒト疾患の病態解明にどのように役立つか、さらにそれを用いることによってどのような新しい診断・治療のパラダイムが開けるのかを解説していただいた。また、疾患に対する新しい考え方の治療法として再生医科学の理論を応用した再生医療、細胞治療についても取り上げた。
クリニカル・エビデンスとは英国医師会出版部門(BMJ Publishing Group)が発行する、EBMの実践に不可欠な最新・最良のエビデンス集。臨床医が抱く「診療上の疑問」に答えるべく、世界の医学文献データベースを厳密な手法を用いて徹底的に検索。質の高い論文を同定し、そのエッセンスを分かりやすく要約してある。薬剤や手術など各種の医学的介入を、エビデンスのレベルに応じて「有益である」から「無効ないし有害である」まで6段階に分類。効果の大きさを相対リスク(RR)や治療必要数(NNT)の形で数値化した。
本書は若い臨床家にも経験のある臨床家にもわかりやすいように来院時の写真から問題点を整理し、治療法をアトラス的に並べ具体的に解説したものである。
本書は“整形外科治療のエンサイクロペディア”として、日常の診療に直接役立つ基本的かつ最新の情報を提供することを目的に、刊行したものです。今日、医療を行っていくに際し、DPCなどの新しい医療制度、クリティカルパスや、コンピュータ支援手術/ロボット手術、遺伝子治療などの新しい手法を避けて通ることはできません。これらについて、第1章の冒頭にトピックスとして掲載しました。近年、厚生労働省が関節リウマチの治療体制改変を政策的に進めておりますが、関節リウマチ関連の第5章では、とくに治療体系、薬物療法に関する新しい動向に対応する内容を取り入れました。また、第7章の骨系統疾患では新知見を加味して改訂された2001年の国際分類表を掲載しました。2000年4月からの介護保険の導入に伴い、とくに整形外科医療の現場で必要となる介護・福祉の知識について、第11章「整形外科医と介護・福祉」を新設しました。
本書は、薬剤耐性菌制御の新戦略として近年特に注目されている“抗菌薬サイクリング療法”を扱っている。サイクリング療法に関して本邦初の著書であり、基礎から臨床まで、さまざまな分野でのサイクリング療法における考え方や新しい知見が網羅され、臨床現場において役立つよう編集されている。
著者が帝京大学で使っていた学生への授業用プリントを本にしたもの。過去の国試の出題を基に、今後の予想される問題傾向も見据えながら、各項目の重要度をランク付けしている。
本誌は年1回、年のはじめに発刊される神経研究のレビュー誌である。神経科学と臨床神経学の広い範囲をカバーするものとしては、我が国で唯一のものといえる。本誌の編集方針は、臨床家に対する教育的意義を主として、さらに研究のトピックスの知見をまとめることを目的としている。
本書は主に研修医を対象としたもので、「臨床の場で役立つ本を」という目的で書かれた。研修医が外来や病棟で神経疾患の患者さんを前にした場合、どう問診し、いかに診察し、どのような検査を選択し、そしてどう治療するかを、できるだけ簡潔に記述することを目的とした。すなわち、神経内科の臨床を行ううえで、最も基本的なことを記述したものである。