本書ではまず「症候」篇において症状の背景についての基礎知識を述べて、診断の進め方のコツを記載しながら、その上で当座の治療の原則、医薬品使用の必要な場合の基本的処方を挙げて、忙しい診療、特に外来診療時に役立つよう配慮した。各個別の疾患の項では、疾患についての基礎知識から診断確定へのポイントについて記載し、まず診断を確定することの重要性を強調している。次いで、医薬品治療を含む治療一般の原則について述べている。その上で医薬品を使用するときの原則について述べ、基本的処方を例示して解説を加えた。しかも、病態に応じた複数の処方例を具体的に示して解説し、診療の場で直ちに役立つよう努めた。さらに、医薬品の適正使用のために心得ておくべき副作用および相互作用について、これらの点の知識に乏しい医師が処方時に留意すべきポイントを簡潔にまとめた。最後に、患者への服薬指導についてその具体的内容を解説した。
そのCT画像は緊急性を必要とするか。その引き金となっている危険病態は。全身臓器の一部として脳へアプローチする実践的CT読影法。
本書は、まず各疾患を理解し易いように書くことに努め、次いでそのポイントを明らかにすることを目的として執筆した。
患者への生活指導で、専門的見解をいかにして日常の言葉で伝えるか。大学の講義では教わらなかった実践的な内容。一般医家の方には、専門医と患者との橋渡しのために。
本書は、小児腎疾患の理解と実際の臨床に則し、著者の個性、考え方が明確にしるされ、簡明に記載されたテキスト。
インフォームド・コンセントとは、その重要性、仕方を各専門分野から具体的に解説。
本書の特色は次の諸点である。栄養士を養成している大学・短大・専門学校の学生を主な対象とし、栄養士としてこれくらいは知っておいてほしいと思われる疾患を取り上げて記述した。また、これから管理栄養士国家試験を受験しようと思っている者およびすでに栄養士として働いているが、さらに新しい知識を学びたいという者のために、食事療法とは必ずしもあまり関係ないが管理栄養士国家試験によく出題される疾患および近年注目されるようになった疾患についても記述した。従来、臨床検査はそれぞれの疾患のところで、ばらばらにしかも簡単にふれられていたが、本書では臨床検査に重点をおき、主な臨床検査をすべて1章にまとめて記載し、それぞれの正常値は巻末にまとめて収録した。ただし、重要な検査項目については、本文と巻末の2か所に正常値を載せ、便宜をはかった。諸疾患を理解するうえで必要な事柄を「主な予備知識」の項目にまとめた。
本書は、第73回日本細菌学会関東支部総会(於国立予防衛生研究所)におけるシンポジウムの講演集である。
本書は主として内科領域の日常診療において特に頻度の高い疾患の、薬物療法における病態生理とそれにもとづく薬効と副作用のしくみ、すなわち臨床薬理のあらましを述べたものである。