内科医には、患者の自・他覚所見から得た多数の情報を総合処理して診断し、境界領域の患者をも含めて病名を決定する義務が科せられている。本書は、そのような場合の備忘録ないしは病名検索辞典としてりようされるべく企図した。
周産期罹患に対して、積極的な薬物療法を行なうにはどうしたらよいかということについて考えてみたのが本書である。
本書は病態生理、診断、通常の皮膚疾患の治療について最新の情報を提供している。診断手技、外科的および光生物学的手技は共に理論的・実際的な用語を用いて説明してある。皮膚疾患の薬物の薬理学、構造式、さらには正しい用法と共に商品名と一般薬名の双方を記載し、現在の費用も記した。
本書は、薬物療法の考え方に基づいて総論を展開し、各論では疾患を中心にして個々の薬剤の代表的製品名、剤形、用法・用量、副作用、適応疾患を一覧にして示してある。
本書は症候、疾患各論、診断技術、治療の4編よりなるが、編集にあたっては、患者の診療において実際に踏まれる医師の手順にそって、必要となる知識・技術を適切に解説することを旨とした。
本書は、197題のQ&Aから成っています。すべての領域を網羅することよりも、まず基本的な知識を整理することを目的とし、問題を精選しました。病理学総論の重要事項はもれなく収載しています。