本書では、消費において「便益遅延性」が生じるサービスの典型である「医療サービス」と「教育サービス」を取り上げ、望むポジティブな変化の内容やその享受プロセスに対するコントロール可能性などを比較検討することで、便益遅延型サービスのマーケティングに必要とされる役割と方向性を探る。さらに、マーケティングの成果指標としての顧客満足の適切性と代替的成果指標についても検討する。
教育の権力性を前提としつつ、自律的な主体形成はいかにして可能となるのか。矯正教育の現場である少年院と、社会生活への移行の場である更生保護施設での参与観察やインタビュー調査を手がかりに、法務教官や施設職員と少年とが協働して、“変容の物語”を創出し再構成していくナラティヴ実践の様相を描き出す。
ここ四半世紀の間に、医用工学(ME)の進展は目覚しいものがある。その最新の状況と問題点とを明らかにする。
トラウマをもつ人をケアすることは、自分自身がまた傷つくことでもある。外傷性ストレスがケアの対象として定着した米国では、ケアを行う者への支援が重要な課題となっている。本書は、二次的外傷性ストレスの予防と治療という新たな問題について、米国のトラウマ研究や臨床に関わる第一線の執筆陣が、あらゆる角度から議論を展開している。
環境、経済だけでなく社会や教育問題も含めてトータルな持続可能性を統計的に追求する。
SNA・経済成長・環境の諸問題をゲーム理論や情報経済学など最新の経済学を用いて分析した応用経済学に関する本格的論文集。
現在は、リウマチ膠原病治療体系は内科医が主導的立場を占める時代であり、本書も、そのような状況下でリウマチ膠原病の治療にあたる方々の手引きになればと考え、都立大塚病院、東大物療内科関連病院、関節炎症研究会を中心に編集にあたった。
教師の役割や責任が変わりつつある今、教師教育も変わらなければならない。教師教育を変革するための最善の方法は何か。また、教師教育の成功をどのように評価するのか。本書では、教員養成と現職研修を見直すために有益な研究や調査を紹介した。OECD諸国の教師が直面している課題に着目するとともに、それぞれの社会的背景のもとで行われている具体的政策や実践とその意義を示した。