本書は、いつも「先走り?」と周囲を心配させながらも刺激し揺さぶってきた著者の問題提起から、ここ数年の論考を集めてみました。
著者の、40年にわたる医師生活の中で患者(人々)との関わり合いを通じて集積されたデータ(臨床研究)を国内外に発表した成果。本書には「循環器診療の落とし穴」と題して筆者が経験した誤診しやすい症例や病態が集められている。各例に関して症例呈示に始まり、問題点ならびにポイントが示されている。問題点では、落とし穴に陥った理由などが、またポイントではどうすれば誤診が避けられたかなどに関してそれぞれ述べられている。
本書は山宣の業績と遺産のなかから、わが国の性教育の「主流」ではなくとも、まちがいなく性教育の「本流」となった山宣の性教育論のエッセンスを抽出したものです。とても彼の著書類には質量ともに伝え切れないほどの偉大な論文がいっぱいですが、彼の文章も字句も今の時代には決して容易なものではないだけに、できるだけ重要な文章を選び抜いて本書一冊一読して了解となることを期したものです。
農山漁村の生態系における生物と人間活動との関わりを考える。
食料品・衣服・洗剤など、身近な話題から環境問題を見据え、持続可能な社会に必要な情報教育を考える。
総括的にみると、第1部は「隠喩」を通して「意味」についての言語学的考察を行ない、それを文学作品における表現の解釈や、日常言語の理解に応用している。言語学における理論の発展や変遷が意味論から語用論、認知意味論へと順次、隠喩に関する理論に反映されている。第2部は社会言語学的に現代英語の変種に注目し、言語を社会的、文化的な現象として捉え、発話とコンテクストとの相関関係を視野に入れたトピックスについて考察している
本書は、文部科学省(旧文部省)の刊行物「中等教育資料」に、平成6年7月号から平成13年の最近号まで「音楽教育の改善の視点・音楽科指導の工夫」として連載したものに筆を入れ直し再構成したものである。その中で終始して貫いた主張は、「音楽が人間が生きることとどのようにかかわってくるのか」、「なぜ学校教育の中に音楽が必要か」ということである。
この国にはないもうひとつの社会。なぜこうも違うのか。「福祉国家」から「福祉社会」へ自らを変化させつづける「実験国家」スウェーデン。その最近事情を生活者の視点で報告する。
自然環境を保護・保全することの意義付けは周知徹底されてきたが、そもそもその自然とは何か。最近、「自然への配慮」、「生きものにやさしい…」等々、自然を改変する事業でのうたい文句となっている。しかしその実態は、必ずしもうたい文句通りに至っていないケースも多くあるようだ。その最大の要因は、その自然がどのように形成され、維持されてきたのかをしっかり把握しないで進められていることにある。本書は、その自然への認識と配慮することの意義について実践を通し解説を試みた。
どこの学校にもいるセクシュアルマイノリティの子どもたち。当事者の視点から「人権と共生の教育」に新たな一歩を刻む。
グローバル化が進むなか相互に絡み合うエネルギー・食料・環境問題。
教養教育の現代化、FDと授業改革、大学アイデンティティの確立ー大学史研究と自らの改革体験を踏まえ説き進める、必読の時論集第3弾!サバイバルの危機とユニバーサル化の趨勢を前に、難題解決の途を探る。