わが国では、ティーンエージャーの性の乱れがとみに指摘されているが、アメリカでは「結婚まで性交渉を行わない」ことを促す自己抑制教育が一〇代のシングルマザーや人工妊娠中絶の減少に効果を発揮しつつあり、これが全米の三分の一の公立中高校で行われている。本書は、米国のさまざまな自己抑制教育団体を取材しながら、多感で性にアクティブな段階の若者に、こうした伝統的な家庭観とも言えるメッセージをいかに浸透させているかを伝えるものである。
「NANDA-I看護診断」「看護成果分類(NOC)」「看護介入分類(NIC)」「NANDA-NOC-NICのリンケージ」の概念を理解するうえで必要なことがらとその活用方法について、また、臨地や看護基礎教育において「NANDA-I看護診断」「看護成果分類(NOC)」「看護介入分類(NIC)」「NANDA-NOC-NICのリンケージ」を指導するうえで必要なことがらと実際の指導方法について解説。
那覇市立宇栄原小学校での情熱の3年間。沖縄初の民間人校長はこうして子どもの心を開いた。
10年に及ぶ資料収集・現地訪問・実態調査に基づき、仏独英等の学校には教科学習以外の役割はないという、わが国に広くみられる既成観念を打破し、それら諸国で、教科においてのみならず教科外活動を通じても多彩に展開されている、社会性を育て市民性のスキルを培うための教育の実態研究を通じ、今日のわが国の教育に大きく示唆する7つの具体的提言を行う労作。
現代日本の「日常的貧困」ともいえる「多重債務者問題」に、著者の多重債務専門相談員の経験も加え、消費者教育と生活福祉の領域から、独自のジェンダー視点で接近を試みる。また、詳細な実態把握を通して、多様な問題性を明らかにし、多重債務者問題を「社会的排除」の貧困概念に位置付け、解決に向けた方策を検討する。
グローバル強壮にしのぎを削る企業にとって他社に先駆けて研究機関の成果をいち早く取り入れることは、生き残りのための大命題。新規分野の研究成果を手に入れる。大阪府立大学における産学官連携の実際のプロジェクトを詳しく紹介。
持続型社会とは、「パイ」の規模と分配に関する定常性がバランスよく保たれているような社会である。経済学の枠組みはいかにあるべきか。
精神療法入門者だけでなく、毎日の治療に新しいヒントが欲しい経験者にも役立つ、アイディア溢れる1冊である。
神経生理学者の見る未来。バイオ・ナノ・情報3点セットの先端技術が人々の生活環境をどのように変えるのか、その環境変化が人の脳の形成、意識や心の在り方にどう影響するのかを考察し、今日の情報化社会に警鐘を鳴らす。
LD、ADHD、高機能広汎性発達障害、アスペルガー症候群といった、「気づきにくい」軽度発達障害について、正しい理解と適切な指導を医学面から詳説。知的障害、肢体不自由、病弱、盲、ろうといった障害区分に相当する子どもたちへの医療的ケア、公的支援制度などについても取り上げた実践指導書。
エネルギー・環境問題についての教育は、人々の行動にどう影響するのか?環境行動を促す効果的な教育・政策を社会心理学的アプローチにより探究した貴重な成果。
大英帝国の女性たちは、19世紀後半、フェミニズムを追い風に中・高等教育を獲得し教師となって、男子進学校と同等レベルの、女性による女子教育という領域を切り開いた。さらに植民地拡張の時流に乗って、単身オーストラリアやアフリカなどへ渡っていく。2つの大戦期までの女教師たちの姿を追いながら、彼女たちが女子教育にかけた夢、その光と影を浮き彫りにする。