高円寺北口商店街一の品揃えを誇るマキノ洋品店で働く睦子とユカ子が、特価¥1980の赤札を付けながら話すのは、互いの不毛の愛のこと。シノダシューズのアルバイト、トク代と鵜の木茶舗の潤子も加わって、四人四様の混線恋愛模様。原宿通で気の若い茶舗の主人も一肌脱いで、彼女たちの未来に光あれ。
初恋はなぜ実らないか、なぜ失恋を繰り返すのか、名作映画のヒロインはなぜ別れたのか。
生きることの躍動感。愛することの歓び。「夏の夜の夢」「から騒ぎ」「お気に召すまま」など10恋愛名作の味わいと面白さ。
ニホンミツバチにおける究極の快楽とは…。道ならぬ恋?クワイコ誕生、古風なシミのプラトニック・ダンス、密室のタマゴバチ、その禁断の愛ほか15話。女性昆虫学者のエッセイ集。
ホテルのベッドで女性と一夜をともにしながら、生まれながらの閉塞状況にあって人間の幸福はいかにして可能なのかを問う、閨房哲学者の特異な思索と対話。支配の序列に組み込まれ行動抑制をしいられながら、ナルシシズムに駆られて〈勲章〉を求め混乱しあうわれわれ人間の愚かしくも哀れな姿を、愛、憎悪、嫉妬、戦争、暴力、所有、支配、等々の問題を通して捉え直そうとする。時としてかたわらの女性と愛の実験を行いながら、夢想的にあるいは哲学的に展開されるラボリの思想的光景が織りなす行動生理学的な愛の考察。
ゲイの友人月館佳之に、中垣旭は戸惑いながらも段々と魅かれてゆくが、月館は彼の部屋を出たまま、一向に音沙汰がなかった。二週間目に渋谷で月館を見かけた彼は、連絡して来なかった理由を問いつめる。月館の返事は歯切れが悪く彼を苛立させる。その晩、月館のアパートに泊まりに行った中垣に、月館は、これきりでもう会いたくないと言い出した。
今までの恋愛論はもう通用しない。男と女の境界を自由に行き来する蔦森樹がおくる50の恋愛処方箋。
気がつくと同じような恋のパターンを繰り返している…。恋の迷路から抜けられない…。誰もが経験する恋のジレンマを解き明かし、ポジティブな恋の見つけ方をわかりやすくアドバイスする待望の書。
昔、外国はファンタジックワールドだった。想像してドキドキした。外国映画のスターに憧れた。キスシーンを夢みた。今、もうドキドキしない。想像しないから、できないから。いつから異国での恋、異人との愛はできなくなったんだろうか。ファンタジックワールドは存在できなくなったんだろうか。と思っていたら、それは同人誌即売会に存在した。そこに恋する国がある。愛する人がいる。昔も今も変わらない恋愛がある。現実からもっとも遠く近い何処か、ファンタジックワールドは何時も存在する。ドキドキする為に…。
なぜ、人を好きになるのだろう。年齢と恋をする気持ちには関係があるのだろうか。男女の間に友情は成り立つか。失恋は、どうのりこえたらいい。だれもが経験し、思い悩む「恋愛」。この大問題を、人間の行動のひとつとしてとらえてみたら…。データをもとに「現代の恋愛」を心理学的立場から考える。
この新人の登場は音楽シーンや詩の世界をぬりかえる。ありふれた日常のなかの、とぎすまされた感覚。愛の新境地が、あなたの心を満たします。書き下ろしエッセイ。
幹世につれられて、天文部の1年生・麗子の家を訪れたノリミ。麗子専用の携帯電話が盗聴されて、不気味な文書が届いているという。文書に書かれている麗子の恋人・羽矢人は、借金取りに追われる青年だった。麗子が何者かに襲われる事件が起こり、ノリミが捜査を開始した。そんな時、天文部で「麦倉先生とわたし」という麦倉先生とノリミの関係を赤裸々に書いた日記が発見されて…。
輝かしい伝統と厳しい戒律とをもつ英国の名門キングズ・スクール。緊張感溢れる授業中の教室のドアを、黒髪の転校生が開いた。不意打ちのような彼の登場は、一人の生徒の窮地を救うことになった。それが、美馬貴司とアレックの運命的な出会いだった。アレックは自分自身に固く誓った。「美馬に感謝する」と。しかし、その思いは、美馬を知れば知るほど、別の感情に変わりつつあった…。
この本は筆者が重ねたいくつもの恋愛の成功と失敗、試行錯誤の体験を通して学んだ、恋の処方箋とも言うべきものです。