生誕90周年。もう一度、手塚治虫からの恐怖のメッセージを読む。
東京から父の地元に引っ越してきて以来、悪夢に悩まされていた「僕」は、現実でもお腹に痣ができていることに気づく。僕だけでなく、父親の友人の子供たちもみな現実に干渉する悪夢に苦しめられていた。やがて、そのうちのひとりが謎の死を遂げる。夢に殺されたのか。次の死ぬのは誰か。なぜ、悪夢を見るのか。理由を探る中でオカルトライターの野崎と真琴からお守りをもらい、僕らの苦悩はいったん鎮まったかのように思われた。しかし、今度は不気味な黒ずくめの女に襲われる悪夢を見るようになる。「比嘉琴子」と名乗るその女は、夢の中で僕を殺そうとしてきてー。比嘉姉妹シリーズ待望の最新長編。
学徒出陣の戦中派による昭和史。戦争体験者が忘れてはならない暗黒の時代を新しい世代に語りつぐ。40数年たった今でも忘れることはできない悪夢。今、昭和の一断面を生々しく物語る。
第17回東京国際映画祭特別招待作品として話題となった作品のサウンドトラック盤。音楽監修を手がけたB'zの松本孝弘による書き下ろしテーマ曲(CD初収録)をはじめ、松本のソロ・プロジェクトTMGによる主題歌なども収録。
世界的な評価を受けた映画の続編『悪夢探偵2』のサウンドトラック。音楽を担当したのは、石川忠と川原伸一の2人。鬼才・塚本晋也監督の恐怖と緊張に満ちた独特の世界を鋭く捉えたサウンドが収められている。
歌の中の情景がメロディとサウンドによってリアリティを得ていたユーミンも、時代の気分に追いつかれ、情景の描き方が変って久しい。それでも、リアリティは回復しないままです。といっても、ユーミンのこれまでの作品の中での話でしかないが。
もし家を持ちたいとお考えなら、この本を読んでからにしていただきたい。現代日本をおおう住宅病から解放されるためにー。気鋭の建設家が豊かな実践をふまえて構想する、新しい家づくりのすすめ。
鏡花、乱歩、十蘭、朝山蜻一、中井英夫、ラヴクラフト、R・E・ハワード、ロバート・エイクマ、I・カルヴィーノ、M・シュオブほか、90以上の作品とその作者について、倉阪鬼一郎が何を感じ考えたか?過去20年にわたる怪奇小説家の読書遍歴がこの本でわかる。
「茨城・地方記者ライブラリー」第1弾!県北の山間部に降って湧いたダム計画。中止までの35年、県政は“蛇の生殺し”で村びとを捨て置きつづけた-。「故郷」を忘却した我々を問う、地方記者が刻んだ渾身の山村哀史。
“愛娘”ソフィーの愛らしくユーモラスな姿をあたたかな視線で描く一方、密猟や自然環境の破壊など野生のチンパンジーがさらされている厳しい現実を真摯な筆で描く。「家族」と「自然」を見つめた感動の動物メモアール。
1973年秋、140分の『エクソシスト』ファースト・カット完成。1973年末、122分の『エクソシスト』ファイナル・カット公開。「どうして15分以上も切ったんだ」と問い詰める原作者ブラッティ「映画は短ければ短い方ほどいい」と主張してやまない監督フリードキン-そして2000年秋、ついに132分の『ディレクターズ・カット版』公開。神と悪魔の対決をもしのぐ原作者ブラッティと監督フリードキンの闘争-四半世紀以上にわたるクリエイター同士のバトルを克明に追跡調査した、『エクソシスト』のすべて。
“bringing mathematics to life”数学をもっと身近に、そして身近なものから数学を見いだすことをモットーに、著者の研究・教育における過程で生まれた数学の7つのトピックスについて、学生や一般読者向けに物語り風に語る。著者自身の体験に基づく数学への感動がヴィヴィッドに伝わってくる数学読本である。