医薬品、移植用臓器、果ては「オーダーメイド人間」にまで道を開こうとしているES細胞。爆走を続けるバイテク研究者や産業が、この“万能細胞”に目を向けないわけがない。現にクリントン政権は研究開発にゴーサインを出した。目下進行中のヒトゲノム計画とも無縁ではない。「クローン羊」のような人口に膾炙しやすいネーミングを持たないというだけの理由で、マスコミにも無視されてきたES細胞。その可能性と問題点を、あるがままに紹介する。
宇宙空間に浮かぶ唯一の有人宇宙基地・ミール宇宙ステーションと、米ロ共同ミッションの恐るべき内実のすべて。恒常的な機器類の停止、有毒ガスの漏出、衝突事故による生命の危機、クルーたちの間に広がってゆく修復不能な軋轢、そして両国の政治的・官僚的な策略の数々を、多くは初公開の資料を交えて、大胆に描ききった傑作。
鏡花、乱歩、十蘭、朝山蜻一、中井英夫、ラヴクラフト、R・E・ハワード、ロバート・エイクマ、I・カルヴィーノ、M・シュオブほか、90以上の作品とその作者について、倉阪鬼一郎が何を感じ考えたか?過去20年にわたる怪奇小説家の読書遍歴がこの本でわかる。
満身創痍の天上のタイタニック号、最大の危機と、奇跡的生還!-有人宇宙飛行史上、もっとも危険な米ロ共同ミール・ミッションの恐るべき実態と、両国から見放され、最悪の事故からの自力の脱出を企てるクルーたちの絶望的な孤独と奮闘を描いて、本国で話題騒然のノンフィクション大作、ついに完全翻訳。
佐々本三姉妹、最強の三女・珠美に一目惚れ、ストーカーになってしまった大学生が自殺した。逆恨みする母親から復讐を宣言された三姉妹のまわりで殺人事件が連続発生!!ゆがんだ母親の愛情が、三姉妹を恐怖にたたきこむ。頼りになるのは次女・夕里子の恋人、国友刑事だけだが、彼にも魔の手が迫っていた。
金融、雇用、環境、情報革命、社会福祉など、イラストで読み解く日本経済の展望と課題。初心者にも読みやすい用語解説付き。
数々の音楽賞を受賞している劇伴界の名手、朝川朋之によるゴージャスなオーケストレーションが特筆もののBGM集。TVアニメシリーズ「女神候補生」の魅力いっぱいの集大成的アルバム。
暮れから江戸に、屋敷の者を眠らせて押し込み、現金を盗んだ上に婦女子を犯す、賊のいたち小僧が跋扈した。一方両国広小路で大評判をよんでいた人気立女形瀬川菊之丞の「そっくり」が出逢茶屋で殺される。捜査が難航する中、奇妙な訴えが出された。南町奉行同心・祖式弦一郎の推理と剣技が冴える人気捕物帳シリーズ第四弾。
TVスポットで流れる来宮良子の声がコワいゴシック・ホラーのサントラ。ダニー・エルフマンの重厚かつ正攻法のオーケストレーションは予想どおりだが、同じティム・バートン監督作の『バットマン』や『シザーハンズ』と比べるとやや控えめな気がする。
神秘的な美しさと愛くるしさでフランスを熱狂させた、エジプトからの「生きたワイロ」。フランス革命とナポレオン帝政を経て、束の間の平和に浮かれるパリに送られたキリンと、それをとりまく人々の物語。
アメリカ現代史を公共事業、水利権、官僚組織と政治、経済破綻の物語として描いた傑作ノンフィクション。10年以上の調査をもとに、アメリカの公共事業の100年におよんだ構造的問題を描き、全米でセンセーショナルな反響をまきおこした調査リポート。
SCMは複雑難解ではない。SCMは、人間の常識で理解できる知恵と技法の集まりである。SCMを計画し実施することによって、プロジェクトを大きな失敗の可能性から護ることができる。本書は、ソフトウェアコンフィギュレーションマネージメント(SCM)に関する、この基本的な真実を明らかにしたものである。さまざまなパターンとアンチパターンがそれぞれ、ソフトウェア開発のどの分野に属するかを、読者が素早く識別し、さまざまな具体的な問題状況の中で資料として役立てられるように分類し、表にまとめた。
本書では、ロシアが経済システムを構築するためには、何が最大の障害になっているか、今後何をなすべきか、という点を意識しながら現状の把握をしている。併せてロシアの人たちの生活、気質、文化などについても触れた。