生き残った機長が明かす衝撃の真実。事故の真相はかく隠蔽された。ハイテクシステムの予期せぬ欠陥と巨大企業と国家の黒い思惑-。名パイロットが綴る孤独な闘い。
宮崎県都井岬の断崖で映画の撮影中、男優の一人が転落、死亡した。男は燃えるような夕焼けの空に突然両腕を突き上げ、耳を掩うと絶叫し眼下の岩礁に落下してしまったのである。「熱演のあまりバランスを失った」事故と事件は片づけられた。しかし彼の妻は、この忌まわしい十一月二十九日という日が、ここ数年夫を苦しめ続けていた日であったことに気づく。夕焼けと死には密接な関わりが隠されていたのだ。
トムは、友だちのディマーをつれて、バンクーバーの祖父母のところへ遊びにきている。市内のガスタウンはむかし、貧民街だったところで、いまも麻薬密売人がいるとの噂がたえない。トムの探偵熱がムクムクと頭をもたげる。家出少年のようなふりをして、ガスタウンにもぐりこもうとしたトムはたちまち事件にまきこまれるー。
「ああいやだ。またあの夢を見てしまった」六歳のころから一年に何度か見る、あのへんな夢。交通事故にあって脳の手術をうける夢なんて、気持ちわるいったらない。そして十二歳の誕生日を前にしてもっと恐ろしい夢が。「目ざめよ、唯。あたえられた使命をはたせ」ぶきみな声がくりかえされる。いったいどういうことなの。小学校高学年以上から。
法月綸太郎のもとに深夜かかってきた電話。救いを求めてきたのはあのアイドル歌手畠中有里奈だった。ラジオ局の一室で刺されたはずの自分は無傷で、刺した男が死体で発見される。恐怖と混乱に溢れた悪夢の一夜に耐えきれず、法月父子に助けを願い出た。百鬼夜行のアイドル業界で“少女に何が起こったか”。
魔法の力が復活した2050年の“TOKYO”。そこは人間に混じってエルフやオークといった新人類が闊歩する異世界だ。六堂たちが引き受けた仕事、それはビッグイベントを間近にひかえて、誘拐されたエルフの人気歌手を捜し出すというものだった。ところが事件の背後には、メタヒューマンを蔑視する集団から送られてきたランナー“鬼角”の姿があったのだ。ヤツこそは、六堂が追い求めてきた仇敵。六堂VS.鬼角、宿命の対決がいま始まる。巨大企業の陰諜渦巻く未来都市“TOKYO”を舞台にしたハイブリッドRPG『シャドウラン』のリプレイ集第二弾。
規制緩和はバラ色の未来をもたらすものか。70年代末から自由化を推進したアメリカの実態を見直すと、そこには数々の問題が…。
角川映画第3弾のサントラ。78年作品。大野雄二の手慣れたスコアを豪華プレイヤーがぜいたくに演奏。このことだけ見ても、当時角川春樹が(作品の質はともかく)映画にかける意気込みはすごかった。華麗なサックス・ソロが印象的。町田義人の歌も新鮮だった。