支配者デビス帝国に滅ぼされた、フィロセラの王女フィレーナは男奴隷の闘技士として育てられた。しかし自分の出生を知り、故国再興の鍵を握る首都ボーの剣鍛治ウトに会うため、女奴隷のリラとともに脱走する(第1巻)。途中、帝国の刺客・黒い悪魔の謀略で目を負傷したフィレーナは、反帝国ゲリラのラリスに助けられる。だが、再び黒い悪魔に襲われ、彼の犠牲によって死地を脱したとき、フィレーナの前には海が広がっていた(第2巻)。しかしその海は汚染されたいのだ…。女戦士はついに帝国の打倒を決意する。第1シリーズ完結篇。
ボク(ミック)とキース、そしてシーナは15才にもなるってのに“村一番のいたずらトリオ”として名が通るほどのワンパク3人組。その日も、となりの骨董品マニアのロバートじいさんの家から、ひとふりの古びた剣を盗み出し、キースがその剣をさやから抜いたとたん、まばゆい白い光とともにイシュメリア国の王様が現われた。「お前たちは封印されていた悪魔を解き放ってしまったのだ。聖剣ネクロマンサーを探し出し、封印せよ!」とひと言。なんで僕たちがそんな…、だまされたような形で、僕たち3人はむりやり勇者にされ、旅出つことになったのだが…。
極限状況下の人間模様をファンタジックに描く未来的短篇集。
昔も、ひたすらものを書いていた。今も、ひたすらものを書いている。夢を喰らい、幻想的宇宙的神秘のロマンに酔う、獏裂するパワーに乾盃!最新パワー・エッセイ。
地上げ屋のいやがらせの続くアパートで墜落死事件が。ただひとり立ち退きを拒む男の抱く秘密とは…。東京地検特捜部立花検事の活躍を描く連作推理。都会の深部にうごめく、欲望と愛憎の凄惨な結末。
核戦争後の地球、人間とミュータントの世代交代をテーマにした「訪問者」、パラノイアの狂気を描く「スパイはだれだ」、中国との戦争に敗れ、奇妙な宗教が支配するようになったアメリカを描く「輪廻の車」など、初期作品から晩年の作品まで、日本未紹介の短編を10編収録。アメリカSF界の鬼才、P.K.ディックが創り出した悪夢的イメージを集約した、傑作オリジナル短編集。
謎としての現在へ、語りの迷宮を紡ぐ新しいカフカ物語。
今日では、崩壊は日本から始まるのではないか。それは直ちに米国に飛び火するだろう。日本が国内での損失を埋め合わせようと、これまで米国に投資していた資金を一斉に引き上げるからである。ここ10年間、危機が近づいているとの警戒信号が数多くあがっている。
アンドロメダ星雲の惑星ヒストリーには、ネアンデルタール人から現代の太陽系帝国の軍人まで、ありとあらゆる年代の地球人が集められていた。特殊なエネルギー・フィールドに包まれたこの惑星の住人は永遠の若さを与えられているのだ。だが、そのフィールドが突如消失してしまった。真相を解きあかすべく、ただちにスナイダー少尉がヒストリーに派遣されたが!?
スタンリーの密かな夢、それは義母の遺産を手にする日のことだった。それさえ手に入れれば、なかば女房に食わせてもらう生活、クロスワード・パズルが唯一の楽しみという惨めな生活ともおさらばだ。彼は義母の死ぬ日をひたすら待った…。彼に殺意が芽ばえたのは、思惑どおりに遺産が手にはいらないとわかった時のことだった。不仲の義母は、彼に遺産が渡らぬよう、周到な手を打っていたのだ。やがて思わぬ機会が訪れた。スタンリーは、着々と計画を実行に移していった。クロスワードの空白を埋めるように。それが決して解けないパズルであるとは考えもせずー
人食い魔女をたおせ!!名剣スターライトがうなる!きみは宝石を取り戻せるか?
好評のうちに終了したテレビシリーズに続いての、劇場版第三弾のサントラ。『ナイン』以来、あだち充作品のサウンド化を手掛けた芹澤明がALFEEと組んだファンには嬉しいアルバムだ。もちろん、芹澤自身も一曲歌っている。
61年10月、坪内寿夫氏の率いる、来島どっくグループは事実上倒産し、日本債券信用銀行以下主銀行の管理下に入った。造船量日本一、“四国の大将”“再建の神様”と呼ばれた坪内商法はここに馬脚を現わした。私は坪内氏の名声が高まり、書店の店頭に“坪内本”と呼ばれるコーナーまで、できたとき、この再建王の経営のやり方の中に何か暗い影がみえてならなかった。本書の目的は、坪内経営にメスを入れ、このような経営のやり方は必ず倒産するものであることを証明することにある。
文豪、大金持、スター、映画監督、ダンサー、令嬢、ジゴロ、貴族、ジャーナリスト、コールガール、画家、有名人の息子、新妻、外交官、プロデューサー、離婚した女、ゲイ、モデル、ジャンキー、ショーガール、性豪、美男子、レズビアン、アル中、コメディアン、歯科医、カメラマン、ハスラー、詩人、プレイボーイ、弁護士、セックスシンボル、スノッブとのホキの正しい交遊録。
“悪魔教典を広げるため地獄からやって来た”というふれこみの悪魔メタ・バンド聖飢魔IIの第3弾。おどろおどろしいコンセプトがふとしたことでお笑いに転化するかも知れない危険を孕んでいるところがスリリング。サウンドはブリティッシュ・ハード。
これを最後と決めていた航海を終えて、江田繁は9か月ぶりに帰国した。しかし、港には、婚約者内野綾子の出迎えの姿はなかった。綾子は、数日前に会社を辞め、住んでいたマンションまで引き払って姿を消していたのだ。裏切りか、誘拐か、必死に綾子の足跡を辿る江田は、次々と意外な事実を知らされる。やがて江田は、正体不明の男たちに襲われた…おとなの恋を縦糸に、覚醒剤密造グループの暗躍を横糸に、練達の筆が巧みに織り上げる異色のラブ・サスペンスの世界。渾身の書下し!