医薬品、移植用臓器、果ては「オーダーメイド人間」にまで道を開こうとしているES細胞。爆走を続けるバイテク研究者や産業が、この“万能細胞”に目を向けないわけがない。現にクリントン政権は研究開発にゴーサインを出した。目下進行中のヒトゲノム計画とも無縁ではない。「クローン羊」のような人口に膾炙しやすいネーミングを持たないというだけの理由で、マスコミにも無視されてきたES細胞。その可能性と問題点を、あるがままに紹介する。
世紀末のショック・ロッカー、マリリン・マンソン。音楽、活字、映像など、そのあらゆる表現形態をひとつに紡ぎあげる鍵となる発言集。
ぼくは十三歳。小さな町の中学校に通っている。一昨年、母さんが死んだ。友達はいない。作る気もない。だけど、恋をしてしまった。三つ年上の、とびきりの美少女に。ぼくの周囲では、陰惨な事件が次々に起きる。まず自宅で親友が殺され、中学校の校内ではさらに奇怪な殺人事件が。そしてぼくは、自分が恋している相手が、神のような推理力をもつ名探偵であることを知ったのだった。でも…。緻密に練られた本格の野心作にして、鮮烈なる青春ミステリー。堂々の開幕。
日本銀行はマネーを創出し配分する大きな権限をもつが、政府から独立し、説明責任をもたない。半分は民間所有であり総裁は首相が任命する。公務員でもなく選挙も経ない個人が、日本経済を左右する権力を手にするのだ。本書は、三十年前から総裁候補と名指されていたプリンス・福井氏が、バブルの責任も問われずに予定通り新総裁となった経緯をたどり、マネーの支配者が政財界とメディアに絶大なる影響力を及ぼしていることを明らかにする。そして、中央銀行の行きすぎた独立性がもたらす弊害を訴え、日銀には明確な目標と説明責任をもたせるべきだと説く。
酒場、賭場、娼館が集まり、この世の極楽ともいえる一大歓楽地・楽園島。出張旅行の帰途、腹心の部下マーロンと共に宿を求めてこの地を訪れたディー判事。繁盛を極める楽園島で何とか確保した宿は、かつて自殺が相次いだ不吉な一室、紅色で室内を統一した通称・紅堂楼だった。剛胆な判事は気にも留めなかったが、絶世の美女が突如部屋に闖入したり、奇怪な人影が窓外に現れたりと、怪事が相次ぐ。そして深夜、宴席から戻った判事を待っていたのは、紅の絨毯に横たわる全裸美女の死体だった…極楽の裏に潜む地獄を暴く、判事の比類なき名推理。
ーなんと要がお見合い!?地神の大物・理子が強引に決めたお見合い相手は、感受性の強い女子高生・未知。だが当日、何故か要の代わりに一朗が彼女の相手をすることに。一方、自覚のない『第三の神』、一朗が起こしてきた奇蹟の力が、天神と地神、両方の注目を集めていた。要と宏貴が命がけで同胞から彼を護らなければならないほどに…。一朗の理解者である親友の要と、威張りんぼだけど可愛い義弟・宏貴。危うい均衡ながらも三人で過ごす平和な日常に突然の終止符がー…。話題騒然のサイキック・ファンタジー第6弾。
“悪魔教典を広げるため地獄からやって来た”というふれこみの悪魔メタ・バンド聖飢魔IIの第3弾。おどろおどろしいコンセプトがふとしたことでお笑いに転化するかも知れない危険を孕んでいるところがスリリング。サウンドはブリティッシュ・ハード。
★仕様/特典 2CD
デビュー以来40年以上に亘り活躍し続ける、シンガー・ソング・ライター、スティーヴィー・ワンダーの代表曲を網羅したベスト・アルバム。
「迷信」「心の愛」「パートタイム・ラヴァー」に加え、KIRIN『FIRE』CMソングの「フィール・ザ・ファイア」を追加の全39曲を収録。
<収録内容>】
【Disc-1】
01.サンシャイン
02.イズント・シー・ラヴリー (可愛いアイシャ)
03.マイ・シェリー・アモール
04.愛するデューク
05.回想
06.愛してくれるなら (真実の愛)
07.永遠の誓い
08.オーヴァージョイド
09.楽園の彼方へ
10.レゲ・ウーマン
11.涙をとどけて
12.イエスター・ミー
13.愛するあの娘に
14.太陽のあたる場所
15.いつわり
16.愛を贈れば
17.疑惑
18.汚れた街
19.心の愛
20.パートタイム・ラヴァー
【Disc-2】
01.迷信
02.ハイアー・グラウンド
03.マスター・ブラスター
04.フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ
05.夢の中の君
06.恋を抱きしめよう
07.アップタイト
08.風に吹かれて
09.悪夢
10.エボニー・アンド・アイヴォリー
11.フォーユア・ラヴ
12.フィンガーティップス
13.アイム・ワンダリング
14.アイ・ドント・ノウ・ホワイ
15.ヘヴン・ヘルプ・アス・オール
16.レイトリー
17.ドゥ・アイ・ドゥ
18.ハッピー・バースデイ
19.フィール・ザ・ファイア
目を覚ますと、そこは昭和20年、太平洋戦争下の東京だったー。政府の教育改革審議会で徴兵制に道を拓く答申がまとめられた翌朝、審議会委員・日下良治を揺り起こしたもんぺ姿の妻は、息子に赤紙が来たことを告げた。21世紀に生きていたはずなのに(表題作)。現代の日本に危機感を抱く著者が、絶望を通して希望を描いた入魂の物語4編。
十九世紀半ば、機関銃の登場により、過剰殺戮と呼べる概念が戦争に導入された。戦争の主役は、もはや人間ではなく、機関銃であることが明らかになった。第一次世界大戦では、死者の八十パーセントが、機関銃の犠牲者となった。近代の軍事技術の革新によって、人間の社会はどのように変わっていったか。背筋が寒くなる人間と機関銃の歴史。
煽った国も銀行も借金で瀕死の市町村を見捨てていた!廃墟と化したリゾート施設、一括返済の恐怖に脅える市長、金融機関に訴えられた町、風呂にも入れない住民たち…NHK『クローズアップ現代』があぶり出した真実、プロデューサーが描く衝撃のノンフィクション。
不世出のスーパースター・アントニオ猪木がリングを降りて10年。人気の凋落、有力選手の相次ぐ離脱、「リアル」の時代を標榜する総合格闘技の台頭…。プロレスは、時代の流れに取り残されてしまったかのように見える。闘いを通じ男の生きざまを魅せる格闘ロマン「プロレス」は、なぜ終わってしまったのか-。かつてあの熱狂の渦の中にいた人間たちの証言を得て、世紀の“大沈没劇”とその行方を検証する。
米国で過去30年、日本でも小泉政権以降“構造改革”という名で推進された新自由主義的改革。しかしその帰結は超格差社会、そして“リーマン・ショック”に始まる世界同時不況だった。本書は今日の状況を恐ろしいまでに言い当て、また未来への指針を明確に示している。
知ってるか知らないかで大違い。子どものやる気に火をつける方法から暗記項目をらくらく覚える「呪文学習術」まで、受験に役立つ秘策を徹底解説。
1ドル=50円時代の到来を覚悟せよ。国債バブル崩壊とドル急落が世界恐慌を引き起こす。
「世界最大の国家」EUは生き延びられるのか?“欧州危機”は各国に飛び火し、世界中が大恐慌に陥ってしまうのかー?欧州発世界経済の危機を乗り越える方策を、俊英のエコノミストが鋭く解説する。
2012年、世界の経済環境は大暴風雨に見舞われる。でも、マスコミが垂れ流す「日本についての悲観論」&「欧米や新興国についての楽観論」は大間違い。実証データが示しているのは、「日本と金だけが一人勝ちする世界」だ。