限りない欲望を迎え撃つ法の網は奈落の底まで追って行く。人間の根源をかい間見る法律ミステリーの傑作。
死の病原体はイギリスを発火点にフランス・ドイツなどヨーロッパで猛威を振るっている。しかもその感染力は種の壁を超え、食肉を通してついに牛から人間へと至った。狂牛病の潜伏期間は10年から20年。忘れたころに発病し、脳がスポンジ化しつつ衰弱死を迎えるという、悲惨な病症だ。それが海を越え、もう日本に侵入している。本書はその真相を伝え、自分と家族を守る方法を説いた。
このままでいけば2005年頃には日本国は完璧に破産してしまい、そうなれば悪性インフレで年金の価値はどんどん下がってしまう。そうであれば、私たち国民はいったいどうしたらよいのか。残された道は一つしかない。それは、もはや国をあてにせず、いまから自力で自分の老後のための「自分年金」を作るしかない。本書はそのための参考書。
「脳内出血」から奇跡の生還をした転地療養先は、緑したたり、温泉が湧き出る美しい里山だったが…。突然、産廃業者の野焼きが始まり、緑の里山は悪臭と黒煙が襲う地獄と化した。社会的不公正に苦しむ人びとを勇気づける感動の物語。
失政により未曽有の「資本逃避」が雪崩を打って始まる。迫り来る日本経済悪夢のシナリオ。
「百物語の夜」から20年後。ふたたび干ばつで湖底から現われた廃校に、かつての事件関係者たちが思い出を語り合うために集った。が、彼らを待ち受けていたのは、信じがたい悪夢の再現だった!クラスメートを一人また一人と屠っていく“復讐者”とはだれか、その動機は?“折原ワールド”の全ガジェットが総動員され、深まる謎。前作『沈黙の教室』を上まわる複雑極まりない叙述トリックが生み出す眩暈と戦慄の傑作。
「大胆な規制緩和が実行されれば物の値段が下がり、消費者の実質所得が上昇、新産業が生まれ、雇用は増大する」。90年代初頭、市場万能主義者たちはこう約束した。現実は果たしてどう推移したか。70年代に米国で始まった規制緩和の波は我々の社会をどう変えたか?新章『マネー資本主義と規制緩和』を書きおろし追加。
「成果主義」の導入が不況期と重なってしまったという不幸が、誤った制度改革を助長している。成果主義を“悪夢”というのは易しい。自分の内なる可能性を目覚めさせよ。いま、サラリーマン必読のサバイバル発想がここにある。
イグサのすべてがわかる本。建材、壁材、食材、薬材の四大メリットのあるイグサの有効活用を解説。また、「畳のお手入れの仕方」など、イグサ製品とのつきあい方を紹介。さらに、イグサ農家再生への道を探りつつ、イグサの現状と未来をルポ。
ピューリタンたちが、四〇〇年前、アメリカの荒野に建設しようとした「丘の上の町」。アメリカの夢と理念がたどった発展とその裏側にひそむ「ねじれ」と「ゆがみ」を多面的に検証する。
本書では、個人の資産管理へのリスク問題のうち、(1)テロ、戦争、震災など、突発的な事件にともなう大銀行のリスク、(2)ペイオフ解禁にともなうリスク、(3)日本版401kを含めた株投資のリスク、などの現状を解析し、「個人資産をどう守るか」ということについて解説したものである。
売れっ子ホストの有光は、人身売買ブローカーによって日本に連れてこられ、タイ人バーから逃げ出した女性・トウイを、自分の部屋でかくまい始める。しかしトウイは忽然と部屋から消え、死体として発見される。一方、まじめで通っていた女子大生が、学校からの帰りに消息を絶ち、そして有光の上客の女性も消えてしまう…。まるで無関係だと思われた事件に接点が生まれ、容疑者が捜査線上に見え隠れする。棟居刑事は、事件の奥底にある事実を探りだし推理を始める。歪んだ社会の、屈折した人の心を描いた戦慄ミステリー。
伝説の「聖なる石」はイギリスで発見されていた!51人の超常現象、46人の目撃証人。イギリスBBC放送、警察、博物館も巻き込んだサイキック・ウォーズ。BBCイギリス国営放送“Strange Affair”で特集された噂の超常ノンフィクション。
「走れ、もっと早く走るんだ!」謎の声に導かれ、憑かれたように走って死を迎える男。獣臭と血臭の入り混じる山小屋の中で繰り広げられた、血塗られた饗宴。漆黒の闇の中を泳ぐ巨大な竜。濃霧の中から突然広がる死屍累々の世界…。夢枕獏ワールドのエッセンスが凝縮された、珠玉の恐怖小説集。
「見てはならないものを見てしまった…T字路の対向車線から、一台の大型トレーラーが強引に突っ込んで来て、ころんでいるバイクの青年をあっけなく轢いた…その頭を、すぐ目の前でメリッと…」成仏しろよ、そう念じたばっかりに、ソイツはやって来たのだった-著者自ら霊現象に見舞われつつ、取材した怪奇体験の数々。
政治の世界では言葉という武器が大きな働きをする。とりわけ圧倒的な力で民衆を動員したナチ・ドイツにおいて用いられた言語とその語り口は、現代もなお世界のさまざまな局面で利用され、力を持ち続けている。ヒトラー演説やメディアの言語から、教育の言語、ジョークや人々の夢に現れる言葉までを検証し、そのレトリックと意味を考える。