コルスン・ポケット(包囲陣)とも称されるチェルカッシィ包囲戦。それはモスクワやスターリングラード、クルスクなどで展開した攻防戦と比べスケールは小さいが、独ソ戦史を語る上で決して忘れることのできない戦闘の一つである。東部侵攻開始以来、破竹の勢いで善戦し続けたドイツ軍だったが、ソ連軍の猛攻によって戦局は一変。1944年1月末、グニロイ・ティキチェ川に沿ったチェルカッシィで6万のドイツ将兵が包囲される。気温マイナス20度を超える極寒の中、彼らがそれまでに経験したことのなかった過酷な消耗戦により、実に2万の兵士の命が失われたのである。長年にわたる著者の研究と生還した兵士たちのインタビューをもとに構成された禁断の独ソ戦秘話、待望の邦訳。上下巻合わせ250点にも及ぶ貴重な記録写真・地図掲載。
ソ連軍にその進路を絶たれ、総統命令により撤退さえも許されなかった孤立した6万余のドイツ軍兵士たちが見たものとは…ウクライナの大地を流れるドニエプル川の支流グニロイ・ティキチェ。1944年1月、この小流に面したチェルカッシィにおいて、コルスン・ポケットと呼称される包囲戦が展開した。それは戦局の流れを大きく左右するものではなかったが、ドイツ地上軍兵士たちにとって悪夢の出来事となった。米陸軍出身の著者による長年の調査と、生還した数少ない兵士たちのインタビューをもとに構成された独ソ戦秘話。
爆薬とそれが生み出す“死のエネルギー”に魅せられた著者が、第一次大戦〜現代に生み出された「悪魔の機械」=陸戦用武器の用法とその効果を思い入れたっぷりに描いた雑学イラスト集。
この世の終わりが来たようなある奇妙な夕焼けの晩、十九世紀ロンドンの一画サフラン・パークに、一人の詩人が姿をあらわした。それは、幾重にも張りめぐらされた陰謀、壮大な冒険活劇の始まりだった。日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結社とは。
腐らないトマト。サソリの遺伝子を組み込んだキャベツ。二倍の速さで成長するサケ。ヒトの母乳を出す牛。抗ガン剤になるタマゴ。光る豚…。世界を牛耳る巨大企業と闇の権力者が推進する恐るべき“食糧支配”計画。
恐怖をベストセラーにした男。18世紀のゴシック・ロマンス、19世紀の英国ゴースト・ストーリー、20世紀のアメリカ産パルプホラー、そして日常生活を背景に人々の体験する戦慄が描かれる21世紀ー。昔も今も人を虜にしてやまない、スティーヴン・キングの圧倒的作品世界をつまびらかにする。批評・作品論の決定版!
〈首都・東京を48時間で制圧する!〉深夜、正体不明の3人の男が、突如、破壊活動を開始した。東京証券取引所、築地中央市場を擁し、新幹線を含む交通大動脈の走る日本の経済・情報・生活の心臓部ー中央区を、彼らは集中的に攻撃し始めたのである。いったい彼らの目的は何なのか?その正体は?苦悩する政府・警察首脳。そして自衛隊の治安出動ー戒厳令を布く刻が迫りつつあった……。
ある寒村に病死者が続く。原因は不明。若き医師ピーターは、病因をつきとめようと、恩師ジェームズ卿とともに、ついに村の墓地を暴く。2人の発見した驚くべき事態。だが、それは恐るべき真相のほんの一端にすぎなかった。(「吸血ゾンビ」)カルパチア山脈を旅する4人は、とある古城に誘いこまれた。その夜の血の惨劇から、暗黒の凶人が復活する。そして聖なる戦いを挑む神父シャンドール。(「凶人ドラキュラ」)怪奇映画としてもその名を知られている、ホラー傑作双編、完訳!
謎としての現在へ、語りの迷宮を紡ぐ新しいカフカ物語。
IQテストや家系調査によって「劣等者」「欠陥者」を決め、隔離や強制断種まで行った英米の苦い歴史…。遺伝子操作の時代に蘇ろうとする暗い影に警鐘を鳴らす。
音もなく迫りくる超常現象の恐怖-「いるはずのないスキー客が写真に」「血の色の首飾りの呪い」「いつまでも出られないトンネル」「ひなびた温泉宿の怪異」など、旅先で遭遇した怪奇体験の数々が、あなたを襲う。
引っこしてきたばかりのマグナ町で、ルーシーは災難にぶつかりっぱなし。はじめて学校に行ったとたん、いじめっこに会う。パパとママは、やってくる核廃棄物の処分場をめぐって、大げんか。ルーシーの初恋は、マリファナで破れる。困難をくぐりぬけ、成長するルーシー。小学校4・5・6年向。
新作ゲーム『封神演義』の原作をポケットサイズで先行発売!太公望率いる西岐軍に迫る、最強の敵・聞仲の刺客。十絶陣にとらわれたなたたちの運命は!?キャラクター&宝貝イラスト事典などビジュアルおまけつき。