惑星ホリスター。豊かな森に囲まれたハートランド正教会が襲撃された。グリーン大神父とサーニアの身を案じ、シェビーはホリスターへ急行した。だが、そには巧妙な罠が…。宇宙賊ガルダは、一族を滅亡に追いやったシュトロム中将に復讐を誓い、一方、艦隊司令アウグスタ大佐はシュトロムが奪い取ったガルダの一族の財産を狙っていた。それぞれの思いを呑み込んで、闘いの幕が上がる。ガルダの魂を天界に導くため、シェビーは運命の地、レジナ基地へ。最後の闘いに間に合うか、シェビー。-そして暗闇に銃声が響いた…。感動のシリーズ、ついに完結。
渋い二枚目俳優として知られる波崎裕一郎は、池袋のラブホテルにミユキという名のコールガールを呼んだ。大柄で豊かな乳房と尻を持つミユキは、波崎にとって理想的な“生贄”だった。波崎の衝動は爆発し、ついに殺意が…歓喜の極みに震えるミユキの首を一気に絞めかかった!陶酔の余韻の中で、復讐の儀式を終えた波崎だったが、彼の内に潜む悪魔は次なる“生贄”を求めて疼き出した。波崎は、絵画展で彼と同時入賞を果たした、中谷千佳子に静かに接近していった。波崎の中に蠢く少年時代の戦慄の記憶。波崎は誰に復讐しようとしているのか?謎と恐怖を孕んだ、著者会心の書下ろし長編サスペンス・ロマン衝撃作!
夜の闇が忍び寄って来る。廃てられた大きな館に続く荒れた道を、冷たい夜風が吹き抜けて行った。館は人気もなく、すっかり荒れ、深い闇が中をおおっていた。闇の中を老婆がひとり、物悲しい子守り歌を静かに口ずさみながら歩いていく。今は亡き子供たちに、ずっと昔歌ってきかせた歌ー悲しく美しいJ・ハーバートの怪奇スリラーの傑作。
1966年。アメリカ人ウォルター・エンディコットがフィラデルフィアのホテルに滞在中、部屋に異変が生じた。いきなり照明が消え、ラジオの音がとぎれ、フロントへの電話もまるで通じない。しかたなく下へ降りてみるとホテルの様子ががらりと変わっていた。設備はみすぼらしく老朽化しており、自分の泊まっていたホテルとは似ても似つかぬものだった。外に出てみると、そこにはホテルに着いたときとまるで違った風景がひろがっていた。そもそも、ここはフィラデルフィアなのか?真相を追求すべく、エンディコットは街をさまよい歩くが…?
宇宙警備保障会社アミューズ・カンパニーの精鋭、ウィリー・ヨーマ・巽・結城・笹本の5人は、惑星ルカリアヘギルツ博士を救出するために潜入した。しかしルカルアはクーデターの真最中、しかも連続猟奇殺人事件が多発していた。その中で5人は任務のために殺人事件の解決に乗り出した。
スタンリーの密かな夢、それは義母の遺産を手にする日のことだった。それさえ手に入れれば、なかば女房に食わせてもらう生活、クロスワード・パズルが唯一の楽しみという惨めな生活ともおさらばだ。彼は義母の死ぬ日をひたすら待った…。彼に殺意が芽ばえたのは、思惑どおりに遺産が手にはいらないとわかった時のことだった。不仲の義母は、彼に遺産が渡らぬよう、周到な手を打っていたのだ。やがて思わぬ機会が訪れた。スタンリーは、着々と計画を実行に移していった。クロスワードの空白を埋めるように。それが決して解けないパズルであるとは考えもせずー
ボク(ミック)とキース、そしてシーナは15才にもなるってのに“村一番のいたずらトリオ”として名が通るほどのワンパク3人組。その日も、となりの骨董品マニアのロバートじいさんの家から、ひとふりの古びた剣を盗み出し、キースがその剣をさやから抜いたとたん、まばゆい白い光とともにイシュメリア国の王様が現われた。「お前たちは封印されていた悪魔を解き放ってしまったのだ。聖剣ネクロマンサーを探し出し、封印せよ!」とひと言。なんで僕たちがそんな…、だまされたような形で、僕たち3人はむりやり勇者にされ、旅出つことになったのだが…。
これを最後と決めていた航海を終えて、江田繁は9か月ぶりに帰国した。しかし、港には、婚約者内野綾子の出迎えの姿はなかった。綾子は、数日前に会社を辞め、住んでいたマンションまで引き払って姿を消していたのだ。裏切りか、誘拐か、必死に綾子の足跡を辿る江田は、次々と意外な事実を知らされる。やがて江田は、正体不明の男たちに襲われた…おとなの恋を縦糸に、覚醒剤密造グループの暗躍を横糸に、練達の筆が巧みに織り上げる異色のラブ・サスペンスの世界。渾身の書下し!
人食い魔女をたおせ!!名剣スターライトがうなる!きみは宝石を取り戻せるか?
テネシー州ナッシュヴィルのステーキハウスに勤める美人ウェイトレス、ケイシー。店長からセクハラを受け頭にきた彼女は、彼を殴りつけて店を飛び出す。気分転換にドライブするケイシーだったが、どことも知れぬ田舎道で車がパンク。助けを求めようとした彼女は、偶然恐ろしい殺人現場を目撃してしまうはめに。