刑務所長のわたしに全囚人を見せて欲しいと、前触れなく刑務所をおとずれた女性。死刑囚を最後に「あんたはもう足を突っ込んでるのかもしれない」と言い残して死んだ。送られてきたメッセージにしたがって車に乗り込むと、それから悪夢のごとき長いドライブと予想もつかない冒険がはじまった。
心おどる雛祭が近づいていたが、ゆめ姫はかどわかされた末、殺されてしまった両替屋の一人息子のことが忘れられず、落ち込んだ日々を過ごしていた。そんなある日、南町奉行所与力の信二郎にそっくりな男に自分が襲われる夢を見た。ゆめ姫がその話を共に暮らす藤尾にしていた時、当の信二郎がやってきて、職人の娘が神隠しにあった、という…。美しく心やさしき姫が、市井のひとびとの幸せを守るため、難事件に挑む!続々重版の大人気シリーズ「ゆめ姫事件帖」待望の書き下ろし新作。
一般人のふりをして突如、面前に現れる恐怖の隣人たちー携帯へ送りつけられるストーカーメール、夜のドライブを恐怖に突き落とす同乗者、あなたのペットを遺骸にして送り付けてくる不審者…。すでに都会の日常生活に平穏はなく、安心に包まれた夜はもはや帰ってこない!「Popteen」連載分と本書のために書き下ろされた、とっておきの短編を含む四十一話からなる恐怖の一冊。
またたび台ニュータウンには、ふしぎなうわさがある。ニヤニヤ笑う猫の回転寿司屋があるそうだ。おまけにその猫、とんでもない怪談オタクで、毛だらけの大トロをにぎりながら、ヒャ〜ッとなるこわい話をたらふく語ってくれるって!さあ、「笑い猫」の、1話5分で読める、たのしい怪談集(全15話)のはじまりはじまり。
「不快に思う人もいるのだから自重しろ」-いつからか日本は、何をしても「誰からかのネガティブな反応」を心配しなくてはならない国になった。なぜこういう事態になってしまったのか。彼らの精神構造とは。
神なき現代をもたらしたダーウィンとフロイトを、“漂流する世界のサイコセラピスト”が読む。ジョン・ケージの逸話に始まり死と生をめぐる警句溢れる快著。
5年2組担任・武戸井彩未は、表は超美人の人気者、裏では超冷徹な、腹黒仮面教師!!これからも「いい人」を演じ続ける予定だったのだがー「先生、助けて!」悲惨な未来を予知夢(しかも悪夢!)で見る能力をもつ「悪夢ちゃん」こと結衣子と出会って彩未の人生がくるい始めた!?結衣子の見る悪夢をもとに、未来の悲劇を防ぐという救世主(!?)役にされてしまったのだ…!ドはまり保証!超新感覚・夢ステリー!
どうして!?「花子さん」をでないようにしたトイレに、こんどは「むらさきばばあ」が…?むらさきばばあにナツカとパパが、まさかの完敗…!?ゾクッと楽しいおばけの事件!
酒場、賭場、娼館が集まり、この世の極楽ともいえる一大歓楽地・楽園島。出張旅行の帰途、腹心の部下マーロンと共に宿を求めてこの地を訪れたディー判事。繁盛を極める楽園島で何とか確保した宿は、かつて自殺が相次いだ不吉な一室、紅色で室内を統一した通称・紅堂楼だった。剛胆な判事は気にも留めなかったが、絶世の美女が突如部屋に闖入したり、奇怪な人影が窓外に現れたりと、怪事が相次ぐ。そして深夜、宴席から戻った判事を待っていたのは、紅の絨毯に横たわる全裸美女の死体だった…極楽の裏に潜む地獄を暴く、判事の比類なき名推理。
美しい金髪の下級生を誘拐する、有名私立中学校の女子三人組(「とうもろこしの乙女」)、屈強で悪魔的な性格の兄にいたぶられる、善良な芸術家肌の弟(「化石の兄弟」)、好色でハンサムな兄に悩まされる、奥手で繊細な弟(「タマゴテングタケ」)、退役傷病軍人の若者に思いを寄せる、裕福な未亡人(「ヘルピング・ハンズ」)、悪夢のような現実に落ちこんでいく、腕利きの美容整形外科医(「頭の穴」)。1995年から2010年にかけて発表された多くの短篇から、著者自らが選んだ悪夢的作品の傑作集。ブラム・ストーカー賞(短篇小説集部門)、世界幻想文学大賞(短篇部門「化石の兄弟」)受賞。
ドラッグとして日本の若者に流れた『ナイトメア90』。それは米軍が極秘に開発した、人間の戦闘能力を極限まで高める新薬だった。しかしその薬にはある作用が。服用すると人ならざる姿に変態してしまうのだ。薬を巡り工作員が暗躍するなか、フリーランスの軍事顧問・牧原は当局から事態収拾の依頼を受け、情報収集のために高校に教師として潜入する。しかし、「悪夢」はすでに牧原のすぐそこにまで迫っていた…。
戦慄の抗ガン剤治療、その実態と医療関係者のホンネ。患者だけではない看護師も家族もあぶない!超猛毒は放射性物質なみ、衝撃の『取り扱いマニュアル』。
「ストップ・リニア!訴訟」リニア新幹線沿線住民738人が裁判に立ちあがった!立ち木トラスト運動、土地トラスト運動、「リニア新幹線を考える登山者の会」の結成、「日本野鳥の会」の取り組み…住み慣れた静かな地域を奪われる住民や「日本最後の秘境」南アルプスの自然を守ろうとする人々の工夫を凝らした活動が始まっている。第58回日本ジャーナリスト会議賞受賞。