世は、まさにスピード時代。これはCDの収録可能時間ギリギリまで、ビクターの新旧アイドルを100曲分つめこんだムチャな企画もの。1曲平均47秒余りだから、ほんの一節で消えていくものもある。唐突なフェイドアウトがはかなくもオカしい。アハハハ。
濃密な官能描写で全国の男子小学生に大評判のコミック、『電影少女』。月刊リリースされるOAVのサントラ。のりピーの(1)をはじめ、可憐な女性ヴォーカルものが多く、ノリはヤングポップス。作者の桂正和先生が自ら歌う(3)は御愛嬌。プロデュースは岡田徹。
日本シャンソン界注目の新人のデビュー・アルバムで、パリのマルカデ・スタジオで録音。素直なうたい方は好感がもてるが、ときとして言葉に引っ張られて説明口調になるところが気になる。言葉を自在に操ることができるようになるには、“経験”しかないか。
ドラマCD第4弾。続き物ですのでこれ1枚では完結していません。シリアスなシーンとお遊びのシーンがマクロス・ファンでないと辛い所はあるかもしれませんが、細かいエピソードには小気味の良い言葉遊びや歌へのこだわりが面白くて笑っちゃいます。
“猫”がこんなにもいろんなメロディーにハマるとは…。優雅な麗人かと思えば、おしゃまでいたずら好きな♪も居て、鍵盤上はまるでスケートリンクのよう。流れるようなステップ、目を見張るジャンプなど、自由自在に跳ね回る。タイトル・センスも見事で花丸っ。
聴き慣れたメロディーもこの人の指先で紡がれると、まぎれもない“小原流”(いけ花じゃないよん)の表情を持つから不思議。かそけき一音にも生命ある、または歌詞以上に雄弁な、ホントにピアノがよろこんでいるかのような♪…つくづくスゴイ才能だと思います。
伍芳(ウーファン)は上海生まれの中国人。美人。ここでは音域/音量などを改良した、21弦の中国古箏を弾いている。古曲から現代の曲までを取り上げている。ともかく日本の琴(箏)とは奏法などがだいぶ違って、華やかでダイナミックな響きがおもしろい。